茂原市不明女子高校生発見 体重が半分ほどまで減少もけがはなし
千葉・茂原市でおよそ2カ月半にわたり行方がわからなくなっていた女子高校生が、自宅近くの神社で保護された。女子高校生は衰弱しているものの、けがはしていないという。
およそ2カ月半前から行方不明だった女子高校生は、小さな神社の社の中で発見された。
第1発見者の男性は「(中に)お供え物が置いてあるんですよ。お餅。重ね餅。それをもしかしたら、もうなくなっているかなと思って、(社の中を)見たら、その時に高校生らしき人の姿がうずくまっていたので。何しろ、ホームレス状態だから」と話した。
保護されたのは、千葉・茂原市に住む17歳、高校3年生の女子生徒で、7月11日、高校からの帰宅途中、自宅最寄りの駅の改札を出る姿が、防犯カメラに映っていたのを最後に、行方がわからなくなっていた。
警察は8月、公開捜査に踏み切り、両親が駅前でビラを配るなどしたが、手がかりは得られなかった。
しかし、26日午後0時すぎ、女子高校生の自宅から、わずか380メートルほどの神社の社の中でうずくまっているのを、造園業者の男性が発見し、警察に通報した。
そして、駆けつけた母親が、本人と確認した。
無事保護の知らせに、兄は「もしかしたら、生きてないのかもしれないという、最悪の状況も想定していたので、本当に良かったです」と話した。
女子高校生にけがはなく、行方不明になった時と同じ制服姿で、スクールバッグを所持しており、携帯電話と現金数千円が入った財布を持っていたという。
そして、警察官から「連れ去られたり、被害に遭ったのか?」と聴かれると、首を横に振ったという。
また「社を出入りしていたのか?」という問いには、首を縦に振ったという。
母親によると、体重が行方不明前の半分ほどまで減るくらい衰弱しており、経過観察のため入院した。
警察は、女子高校生の話などから、事件性は薄いとみて、これまでの足取りなどを調べる方針。