WBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(24=井岡)は、11日に行われたV2戦で、同級5位のクワンタイ・シスモーゼン(29=タイ)を7R2分17秒、KOで退けた。次戦は大みそかの予定で、世界王者になってからは最も短い間隔での試合となるが、一翔の口からは意外な言葉が出た。
左ボディーから左フックを一閃。鮮やかなKOでV2を達成した一翔は、翌日の会見で次戦に向けた抱負を「今までやってきたことをゼロに戻すんじゃなくて、この流れをいい方向にもっていけそうな気がする」と話した。
次の試合が大みそか開催となると、インターバルは約3か月半。2011年2月にWBC世界ミニマム級王者となった以降では最も短い間隔となる。近年の世界王者は年間2試合ペースということも珍しくない。特にケガなどがなくても4か月程度は空けるのが普通となっている中で、3か月半というのはかなり早いペースだ。
それでもトレーニングや減量の期間は変わらないので、必然的にオフが短くなる。ボクサーにとっては、一般人並みに飲み食いができる数少ない期間が減れば不満のひとつも漏らしたくなるものだろうが、一翔はむしろ幸せを感じている。
「それだけボクシングに向き合う時間は早くなるけど、それが一番好きな時間なんです」
練習再開。それは例えるなら2学期の始業式を迎えた小学生のようなものだろうが、そんな日にワクワクしているのが一翔だ。
「これから練習を始める、って瞬間が好きなんです。今すぐにでもやりたいぐらい」と、会見後もジムの片隅で思わずシャドーボクシングをしたほど。
次戦はLフライ級のV3戦になるのか、それともフライ級で3階級制覇を目指すのか。どちらになるか流動的な部分もあるが、いずれにしても大いに期待できそうだ。
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