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〔クロスマーケットアイ〕海外勢好みの材料相次ぎ急反転、長期投資家は依然様子見

2013年 09月 26日 16:38 JST
 
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[東京 26日 ロイター] - 海外勢好みの材料が相次ぎ、日本株とドル/円が急速な切り返しを見せた。米株安が止まらず、株先売り・円買いが先行していたが、日本政府が法人税の実効税率の引き下げを早急に検討するとの一部報道などが好感され、急速にカバーが入った。米国の債務上限問題など内外で不透明要因が多く、長期投資家は様子見を続けているが、調整局面が続いていただけに、切り返しの勢いも強くなっている。

 <法人税減税とGPIF>

26日の東京市場で、日経平均 は200円安から170円高、ドル/円は98円前半から一時99円台に急速に切り返した。市場筋によると、朝方、株式先物を売っていた海外短期筋が買い戻し、ドル/円にも短期筋のショートカバーが入ったとみられている。中国などアジア株は総じて軟調で、日本株の反転ぶりが目立った。

きっかけとなったのは、政府が、消費税増税に伴う経済対策で、焦点となっている法人税の実効税率引き下げについて「早急に検討を開始する」と明記する方向で調整に入ったと共同通信が報道したことだ。検討に入るという段階で規模もまだ不明だが、「法人税減税は海外勢が好感しやすい政策」(大手証券トレーダー)とされ、海外短期筋が飛びついたという。

また、公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化等に関する有識者会議がきょう開かれ、中間論点整理に向けた議論を行うことを決めた。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革の思惑につながり、「GPIF関連も海外勢が反応しやすいニュース」(外資系証券トレーダー)という。

ただ、海外勢の動きは短期筋中心だったとみられている。東証1部売買代金は2兆1534億円と2日連続で大台を超えたものの、日経平均銘柄採用の日東電工 が760億円で売買トップになるなど「特殊要因」込みのボリュームだ。「米国の債務上限問題など不透明感が強い中で、長期投資家は海外勢、国内勢ともに様子見となっている」(立花証券・顧問の平野憲一氏)という。

9月中間期配当の権利落ち分が日経平均で約80円あると推計されており、その分を埋めての上昇は強気材料の一つとなる。ただ、日経平均は9月20日高値1万4816円から、26日安値の1万4410円まで約400円下落しており、溜まっていた短期筋のショートが巻き戻されたことがリバウンドの原動力である可能性が大きい。

<ファンダメンタルズは堅調>

マーケットは依然不安定だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和(QE)縮小を市場の予想に反して見送った「波紋」は依然広がっており、不透明感を嫌う長期投資家は手控え気味。米連邦準備理事会(FRB)の次期議長の人選もまだ未定で、市場の不安は晴れない。

第一生命経済研究所・首席エコノミストの熊野英生氏は「無制限、オープンエンド型の量的緩和政策はかなり強力だ。それゆえ、止めるのではなく縮小にすぎないとしても大きな影響が出てしまう。世界景気は夏以降に改善しているが、その動きは強くなく、こうした不安がマーケットに表れやすくなっている」と指摘している。

ただ、米連邦準備理事会(FRB)が25日発表した第2・四半期(4─6月)の資金循環統計によると、家計の純資産は74兆8000億ドルで過去最高となった。住宅関連などやや足踏みの指標も出ているが、米経済の「体力」は大きく回復している。財政からの圧迫要因も年後半には薄らぐ見通しで、株価下落リスクが大きいわけではない。

野村証券・金融市場調査部チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は「根雪のように溜まっている円ショートが巻き戻され、円高になるリスクは常にある」と指摘する一方で、実需面や金利面からは円安を後押ししやすい環境にあるとみている。「貿易赤字・対外直接投資という実需の円売りが年間10兆円を超える規模で2014年―2015年も継続する見込みであり、円売り圧力を醸成しやすい。また、米金利はこれ以上下がる余地がないところまで低下しており、金利面から、ドル/円相場の上昇に対する強い向かい風も心配する必要がない環境だ」と述べる。

様子見を続ける長期投資家だが、米国の債務上限問題や金融政策、日本の消費増税という不透明要因が後退すれば、潤沢な緩和マネーを使ってリスク資産投資を再開させるとの期待も大きい。

 <東京市場 26日> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均  国債先物12月限 国債330回債   ドル/円(15:00) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 14799.12円 144.02円 0.690% 98.98/00円 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

+178.59円 -0.13円 +0.020% 98.26/28円 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注:日経平均、国債先物、現物の価格は大引けの値。

下段は前営業日終値比。為替はNY午後5時。

 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。