C型肝炎で肝臓がん発症 中山さん救う会発足
2008.09.17  

米で移植手術目指す 名古屋

 C型肝炎が進行し、肝臓がんを発症して余命1年と宣告された名古屋市緑区の中山晃一さん(37)が、米国で肝臓移植手術を受けられるようにと、必要な資金の募金活動などを行う「救う会」が発足した。中山さんの妻友紀子さん(36)や元同僚らが16日、愛知県庁で記者会見し、支援を呼びかけた。

 薬害肝炎訴訟の原告でもあった中山さんは中学生のときに放射線手術を受けた際、輸血で血液製剤を使ったことがきっかけでC型肝炎に感染した。その後のインターフェロン治療の効果もなく、進行が早かった中山さんは36歳で肝臓がんと診断された。

 肝臓の大きさなどから両親からの生体肝移植が難しく、国内での脳死による臓器移植も、ドナーの数が少なく、登録後5年以上かかるという。

 フロリダ大学シャンズ病院が中山さんを受け入れることになったが、保険適用はなく、検査や治療費、滞在費用などで約7000万円がかかるため、中山さんの元同僚で、日進市、建築業山田長政さん(46)が代表となって、「中山晃一君を救う会」を発足させた。

 友紀子さんは「本人は国を責めるようなことは一言も言わず、『病気と向き合っていくしかない』と前向きに語っている。どうか支援をお願いします」と呼びかけている。

 同会の街頭募金は、21日~11月30日の毎週日曜と祝日の午前10時~午後4時、名古屋駅などで行う。

 振込先はゆうちょ銀行(口座番号12170・79796691、振替口座00800・4・169374)などで、口座名は「中山晃一君を救う会」代表山田長政。問い合わせは同会事務局(052・800・3888)まで。

(2008年9月17日  読売新聞)

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