(高畠 郁子さん)

<病弱が原因で不登校に>
中学では吹奏楽部でバリバリやっていました。
姉の影響で入部してクラリネットを吹いていたんですが、とても楽しくて自分に合っていたんです。
でも、3年生になって最上級性というプレッシャーと受験勉強が重なったことがストレスとなり、心の病にかかってしまったんです。
秋ごろから不眠になってしまい、朝は起きられない、だから学校へ行けない。

そのため、志望していた高校も受験できなくなってしまいました。休みなしで部活動をしていた結果こうなってしまい、自分の部屋で泣いてばかりいました。
私は小学生の頃から自律神経のバランスが悪く病弱でした。
自家中毒で入院したこともあります。「メンタル面が弱い」と医者から言われていました。
自分の趣味で始めたピアノやバレエなどの習い事も体が弱くて途中でやめてしまいました。

中学になって部活に打ち込んでいたので、病気なんて気にならなかったです、
でもその部活が中3の時ストレスにかわってしまい、挫折感を味わうようになりました。
友達もいたけど、心の病をもっている私には負担が大きかった。
学校を休みがちで、友達がノートを見せてくれたりしたけどそれでも追いつこうと頑張るほど体が辛くなる。
結局、出席日数が足りず、先生に今のままでは2年に進学できないと言われました。
「何がいけなかったんだろう」「もうちょっとがんばればよかった」と後悔して泣いてばかりいました。
この学校で出来た友達と一緒の時に卒業したいと思い、別れは寂しかったけど通信制高校への転入を決意しました。


<遠回りしたけど自分の居場所を見つけた>
自分の体のことを第一に考えると、無理なく通えて高校卒業の資格を入手できる通信制高校の方がいいと思いました。
キャンパスの先生と話した時に、フィーリングが合うと感じた通信制高校に入学を決めました。

先生から「頑張って勉強すれば二年生になれるよ」といわれ、コツコツ努力した結果ノルマを終えられました。自分に自信が持てたし、勉強を少し面白いと思えるようになりました。

私の他にも、週に1回にしか来ていない子も何人かいたし、みんな優しく受け入れてくれたおかげで病気も会z年してきました。
睡眠障害も改善して、たまに薬を飲めばいい程度になりました。

また、前の学校の時は学校を休むと罪悪感から家に引きこもっていたのですが、転校してから平日でもショッピングを楽しんだりと充実した生活を送れるようになりました。
全日制高校に行ったことは後悔していません。
そこで一生ものの友達に出会えたので、不登校の自分が輝ける場所、居場所を見つけました。
ちょっと眠くても頑張って登校してみようなど思えるようになりました。
また将来のことも少しづつ考えてみようと前向きになれました。まずは週1登校から、毎日通えるようになりたいと思いました。