(母:宮城 ヴィクトリアさん)
<厳しいだけでは親子関係が築けなかった>
子供に落ち着いて欲しかったんです。
私の親族はサッカーが好きで、サッカーの話ばかり。子供もサッカーのことばかりで、もっとほかのことにも目を向けて欲しかったんです。
思春期で男の子の体は成長します。
落ち着きがないので、体が大きくなったら今後もっと大変なことになる。もうちょっとおとなしくなって欲しかった。
私の母国では15歳で大学に入り、18歳で立派な大人とみなされます。
そのため、友達と喧嘩をしてる息子を見て「15歳でそんな子供考え方しかできないの?」と思っていました。
不登校になった時も、学校に行くのをやめてしまうと将来の選択肢も狭くなると心配しました。
大人になって仕事に就くと、並行して勉強をするのも大変です。
進路は自分で決めるものだと思っていたので、息子と一緒に何校か説明会に行きました。
いくつかの高校の話を聞いたあと本人は興味なさそうでした。
でも、今通っている学校の説明会を終えた時に「ここに入りたい。先生が話しやすいし、相談に乗ってくれる」と言っていました。
本人の意見なので賛成したけど、本当は「息子の意見が、正しいだろうか」と不安や心配もいっぱいありました。
学校の他に、アルバイトも勧めました。
世の中をちゃんと見ておいたほうがいい、勉強も大切だけど社会勉強も重要なので。
実際、アルバイトを通じて得たものは大きいと思います。
あるとき、部活の発表で息子が司会をするというので様子を見に行き、堂々と話していて驚きました。
成長したな、本当にこの学校を選んで本当に良かったと思いました。
いままでは家族と挨拶ぐらいしかしなかったけど、おかげでまで今ではなんでも話し合えるようになりました。