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【大リーグ】黒田、日本人初3年連続200イニングも6連敗 今季終戦までM12013年9月26日 紙面から ◇レイズ7−0ヤンキース【ニューヨーク穐村賢】ついにデッドライン…。ヤンキースの黒田博樹投手(38)は24日(日本時間25日)、地元でのレイズ戦に先発し、5イニング2/3を5安打5失点で13敗目(11勝)。メジャー自己ワーストタイの8戦連続勝ち星なし&6連敗を喫した。日本人投手初となる3年連続の200投球回は達成したが、課題の初回に3失点し、打線も完封負けと良いところなし。残り5試合でワイルドカード(WC)争い2位のインディアンスとは5ゲーム差。ヤ軍が1敗するか、イ軍が1勝すればポストシーズン(PS)進出が絶たれる崖っぷちに立たされた。 いよいよ瀬戸際に追い込まれた。WCを争うレ軍との直接対決。負けられない試合で、頼みの黒田が力尽きた。「結果がすべて。しっかり受け止めないといけない」。5失点を喫し、5試合を残してイ軍とは5ゲーム差。ベンチに諦めムードが漂う中、右腕は力なく言葉を絞り出した。 またも鬼門でつまずいた。今季、ここまでイニング別の防御率で5・23と打ち込まれている初回。この日も先頭のジョイスに3球目の甘く入ったスライダーを右翼席へと運ばれると、後続の連打と犠飛で3失点。わずか11球、7分あまりの出来事に「あのホームランが大きかった。自分の中でリズムが狂った」とうなだれた。 2回から5回まで許した走者は失策の1人だけと粘投したが、味方打線は拙攻の山。援護がないまま、黒田も先頭打者を四球で歩かせた6回に2点を追加されて降板を余儀なくされた。8月12日のエンゼルス戦から8戦連続勝ち星なしと6連敗は、いずれもメジャー自己ワーストタイ。「連敗するのは投手にとって責任を果たせていない。悔しい」と唇をかんだ。 残り4イニング1/3に迫っていた投球回200イニングは達成。数字的な目標を持たない黒田が唯一気にかける大台に、日本人投手で初めて3年連続で到達した。「状態が良くないのが続いていたので、それが一つの支えになっていたのは確か」。エース左腕サバシアも左太もも裏の肉離れで離脱し、開幕から先発ローテーションを守っているのは黒田だけ。働きぶりは誰もが認めるが、今季の事実上の“終戦”を意味する敗戦に、さすがのベテラン右腕にも笑顔はない。 「長い間プレーオフに出るためにやってきて、今日の負けは厳しい。残りすべての試合に勝って、多くの助けがなければプレーオフにはいけない」。レ軍に3連勝すれば可能性が見えたPS進出も風前のともしびとなり、ジラルディ監督も白旗状態。ニューヨークに秋風が吹き込んだ75敗目。08年以来の「ヤ軍のいない10月」が、すぐそこに迫っている。 PR情報
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