武雄市:公文書を電子化、3〜4年で完了見込み 「積極的に情報公開」 /佐賀
毎日新聞 2013年09月22日 地方版
武雄市は公文書の電子化に踏み切った。3〜4年で作業を完了する見込み。東日本大震災や兵庫県宝塚市役所の放火事件で多くの公文書が消失したのがきっかけだが、樋渡啓祐市長は「文書管理の適正化で市民に出せる情報は積極的に公開する」と、行政事務の透明性向上を強調した。【渡部正隆】
市は今年度と昨年度の計1100万枚の公文書を各課で保管している。それ以前の600万枚は文書保存庫に保管している。とりあえず今年度内に昨年度分の電子化を完了。今年度分は来年度に着手し、過去の文書も順次電子化する。
公文書には、契約書など原本も保存すべきものや法令で保存期間が決められたものもある。各課では、職員が仕事の合間にそれらを仕分けし、電子化の作業を進める。文書をスキャナーに通しパソコン画面でタイトルなどをつけるため、1枚につき1分程度の処理時間がかかるという。
10月までに作業の手順、文書の仕分けの方法などをマニュアル化し、11月から作業を本格化させる。市は電子化によって(1)災害に強い文書管理ができる(2)検索が容易になり業務効率が上がる(3)保存用の書類棚などを整理できる−−などの効果を挙げる。