(cache) 声劇つくっちゃおうぜ - ある姉弟の日常ver.50

姉「ん、おかえり。学校はどうだった～？」
弟「うん姉さん、学校は何事もなかったけどここに異常があるよ？
　　――ブボァッ！！･･･なんで全裸なんだよ！？」
姉「暑いからに決まってるじゃない？そんなことも分からないの～？。
　　あぁ、我が肉親ながら情けない。まさかバカなの！」
弟「常識全力無視でほざくのやめようね？
　　姉さんが日頃から無駄にエキセントリックなせいで、ご近所の評判も悪いのに」
姉「バカッ！！女が他者の目を気にしてどうする！？」
弟「姉さんは気にするべきだと思う！　主に上とか下とか！」
姉「ふむふむ、見せびらかすのはよくないということね？」
弟「違う！ってか、見せびらかすなこの露出狂！」
姉「ちょっと待って、お前は何をそんなに興奮してるの？
　　……まさかとは思うが、この姉に対して欲情しているのか？」
弟「するに決まって･･･じゃなくて、してたまるかっ！　いいから黙って服を着ろ！」
姉「そもそも服って必要かな？かな？」
弟「そこに疑問を覚えるな！？
　　どうしてもって言うんなら、ヌーディスト・ビーチに行け！」
姉「あらあら～、貧しい我が家のどこにそんな金が？
　　そして間違えるなっつーの。私は全裸主義だけど、ヌーディストじゃない！」
弟「うっわー。違いが全然分からない。常識ってどこだっけ？」
姉「そんなに常識が気になるなら教えてあげる。
　　いい？常識っていうのは――躊躇わない事なの」
弟「ちょっとカッコいい言い回しだけど、それ確実に何か違う！
　　っていうか、ちょっとは全裸を躊躇え！　人として！女として！」
姉「人として？まるで私が人間失格のような言い草じゃない」
弟「そう言ってるんだよバカ！　一秒でも早く真人間になれ！」
姉「……既にミスパーフェクトだと思うけどなぁ？」
弟「うんうん、鏡見てから言えキサマ？」
姉「私映らないからなぁ」
弟「どこの吸血鬼だよ！？　全裸で日光浴びてよくもほざけるね！？」
姉「昔っから言うでしょ？――言うだけタダ、って」
弟「それ何言ってもいいっていう免罪符じゃないからね？
　　……っていうか姉さん。そもそも、全裸になって何やってたの？」
姉「いや、最近体がなまってるもんだからさぁ、ちょっと運動をね。
　　ほらほら、こういう感じで高速気味に」
弟「全裸でスクワットするなぁー！？　あと、上のソレを揺らすな！
　　こんな光景人に見られたら、夜逃げ確定だからね我が家！」

弟「うわ本当に誰か来た！？　神様のサド野郎！　死ね！」
姉「お前は人のせいにするのが上手いねー」
弟「誰のせいだよそこの元凶！？
　　ああもう、ちょっとそこの押入れに入ってて！」
姉「こらっ、押すな押すなってぇ、ちょっと待って！？」
弟「うるさい黙れシャットダウン！　襖を閉めればもう見えなーい！」
姉「きゃあああああ！？　は、挟んでる挟んでる！
　　お願いだからちょっと開けてー！？」
弟「潰れないだけマシだと思え！
　　いっそこのまま不能になれこんちくしょう！？」
姉「この、おバカ！？　お姉様がお兄様になったらどうしてくれのよ！」
弟「流行りのアクセサリでも買ってあげるよ！」
姉「そういう問題！？」
弟「いいから黙ってろ！姉さんは今ここにいない人！
　　……ふぅ。すみません。お待たせしまし、た……？」
姉「ど、どうしたの？　早く客を追っ払って！」
弟「……そのお客さんだけどね、もういないよ。
　　姉さんが奇声上げるから逃げちゃったんだよ！！」
姉「アタシか！？　アタシが悪いの！？」
弟「そうだよ！姉さんみたいな人は、機関銃でロシアンルーレットでもやってればいいのに！」
姉「おお、それなんかカッコいい！？」
弟「止めないから絶対実行してね！　弾はもちろん満タンで！」
姉「……冷静に考えると、それちょっと死ねる～」
弟「はいそこで冷静にならない！姉さんの長所は、かえりみないところだよ！？」
姉「お前はそんなにアタシを亡き者にしたいの！？」
弟「ううん、故郷に帰ってくれるだけでいいよ？　正式名称、涅槃」
姉「それ死後の世界！
　　いい？、そんなにアタシを殺したいならその手でやってみなさい！」
弟「じゃあ遠慮なく」
姉「……もしかして、襖に手をかけてない？」
弟「全力でいくから、潰れても恨まないでね？」
姉「待って待ってって！
　　思いとどまってくれたら、お姉ちゃんはとっても嬉し――きぃやああああああ！？痛い痛い痛い痛い痛い痛い！！！」
弟「……まったく。姉さんはどうしようもないんだから」