柏崎刈羽原発:東電社長、新潟知事の主なやりとり
毎日新聞 2013年09月25日 21時53分(最終更新 09月26日 01時07分)
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の再稼働に向けた安全審査申請を巡る、25日の東京電力の広瀬直己社長と新潟県の泉田裕彦知事の主なやり取りは次の通り。
広瀬社長 知事の指摘を踏まえ、もう一つフィルター付きベントを作る方針だ。フィルター付きベント設備の(設置の)事前了解の書類をお持ちした。ぜひ受け取って審議いただきたい。
泉田知事 お預かりする。東電はお金と安全どっちが大事か。
社長 当然、安全を大切にしたい。
知事 事故後、東電はどう変わったか。
社長 社外取締役も入り、東電の常識が外の非常識にならないよう社会の目線で対応する方向にカジを切りつつある。
知事 原子力規制委員会の新規制基準の認識は。
社長 基準をぎりぎりクリアすれば良いとは考えていない。
知事 住民避難が終わる前に、ベントを求められる状況になったらどうするか。
社長 住民が十分に避難できる時間的猶予をとり、避難したことを確認した上で、ベントを判断するのが理想だ。
知事 (安全審査の申請を)急ぐのか。
社長 対策はできているが、専門的にチェックしていただくことが必要。駄目なところがあれば直さないといけないし、直すなら早い方が良い。できれば急いでやりたい。