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この作品は<R-18>です。
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ゆでたまごとさくらんぼ
「翔太ー、朝よー」
中学の制服に着替えた友美は、弟の部屋前に立って中にいる部屋の主に呼び掛けた。だが翔太の返事は返ってこない。
返事がないのはいつものことで、友美も返事があるまで待つつもりはなく、待ったとしても何分後、何時間後になるか分かったものではない。
声をかけるのは部屋に入る前の儀礼のようなものだと友美は思っている。
翔太が小学校に遅刻するのは自業自得だが、遅刻と分かって放っておくなんて友美にはできず、毎朝寝起きの悪い翔太を起こすのが友美の役目になかばなっていた。
ドアに手をかけて横に引く。
脱いだ服やおもちゃが散らばる部屋は、ベッドをおおう赤いパッチワークの上掛けが部屋を彩る。
寝ている翔太に声をかけようとベッドをのぞきこんだ。
「翔太ー……?」
ドアに背を向けて寝ている翔太が首だけ動かして友美を見る。珍しくも弟は友美が起こす前に目を覚ましていたようだ。
「なんだ起きてたの。珍しいね」
翔太がベッドの中でうなずいた。
「早く着替えて降りてきなさいよ」
うん、と返事だけ返して振り返りもせず動こうともしない翔太は友美の目に奇異に写った。
いつもならもうちょっともうちょっとと寝起きの回らない舌でぐずぐずと言い、ベッドに潜ろうとするはずなのに、今日は口数も少な
く動きも少ない。
「ねえ翔太、もしかして……具合悪いの?」
顔をのぞきこむようにして優しく問い掛ければ、翔太は違う、と短く答えてぎゅっと目をつむる。
そのしぐさがますます具合悪いんじゃないかと友美に思わせた。
そっと額に手をあてる。翔太はびくっとして友美の手を払った。
「何でもな、っ」
掛け布から片手を出して友美を払うその手の動きが途中でとまる。
苦痛の表情を見せる弟に、友美は一瞬にして気を引き締めた。
「翔太、どうしたの」
首を振った翔太の顔は、苦痛を我慢しているようにしか見えない。
「どこか痛いんじゃないの?お姉ちゃんに言ってみなさい」
翔太は答えず、友美に背を向けたままふるふると首を振る。友美は眉を下げて困った顔になる。どう見ても具合悪そうなのに何も言わないのでは、友美に出来ることは一つしかない。
「お母さん呼んで来るよ。待っててね」
「だめっ……ぁッ!」
友美をとめようと焦って上体を起こして振り返り、また顔をしかめた。半分身体を起こしたまま固まる。
「ねえ翔太?どうしたのか言ってくれないとお姉ちゃん分からないよ?」
優しく言い聞かせたのが功を奏したらしく、翔太はちらちらと友美とベッドを見比べてはすがるような目を友美に向けた。
「お母さんに言わない?」
「言わない」
翔太は唇を噛んでうつむき、言いにくそうに口を開いた。
「………ぉ………」
友美は黙って翔太が続きを言うのを待つ。うつむく翔太の耳が赤くなっていることに気づいても、口にせず続きを待った。
「……………………おちんちんが……痛い」
友美はゆっくり瞬きをして今の言葉を頭の中で繰り返した。これはお母さんよりも、お父さんを呼ぶと言ったほうが良かったのかも。そう考えたが、今となっては遅い。
出来る範囲でなんとかしなくては。
「どう痛いの?」
「ピリピリして、動くと擦れて痛い」
「ちょっと見せてごらんなさい」
「……」
翔太は唇をかみ締めた。場所が場所だけに恥ずかしいのだろう、耳だけでなく顔や首の後ろも赤くなってきている。
遠慮がちに友美の顔をうかがい、友美の心配そうな表情を見て翔太はゆっくりと身体を動かした。ベッドの中でパジャマのズボンと下着を取って友美を見る。
慎重に、友美は上掛けをめくった。
「…………!」
いつも何かと忙しくしている母を手伝って、弟の翔太のことは友美がよく面倒を見ていた。先日も、翔太を風呂に追い立てて一緒に入った。そのときと今は、形状が明らかに違っていた。
全体的に腫れており、先端など皮がむけて内側が現れている。内側のつるんとした肌は薄赤に染まり、見るからに痛々しい。いままで外皮に守られていたのだから、刺激に弱いはずで、布と擦れればさぞかし痛いのだろう。
友美は膝や肘をすりむいた痛みを思い出してゾッとした。
「いつからなの?」
「朝、痛くて目が覚めたんだ」
涙声が混じる。
友美はベッドに手をついて、患部を近くで見た。痛々しさに眉をひそめ、傷口にするように息をふうふうと吹きかけてそっと指で触った。
「ぃっ…!」
びく、と翔太の身体がはねて痛みに顔がゆがむ。友美はあわてた。あんまりあわてたので、とっさに患部をくわえてしまった。頭に浮かんだのは、指の先の小さな切り傷。
指よりも太くつるんとした皮膚は弾力があり、ゆでたまごみたいだと思った。
ゆでたまごもどきは熱を持って、口の中でぴくりぴくりと小さくはねる。
ちゅう、と吸ったところで「ひゃっ」と声が聞こえ、ようやく自分の行動に気が付いた友美は急いで離れた。顔を真っ赤にした翔太と目が合う。
「あ、ごめ……痛かった?!」
目を見開いた翔太はぎこちない動きで頭を振る。ギイギイときしむ音が聞こえてきそうだ。
友美は勢いよく立ち上がった。湧きあがってくる恥ずかしさに耐えられず、動転し、気持ちが高揚して変に勢いづく。
「軟膏持ってくるから、すぐ戻るから待ってなさい!」
だんだん火照ってくる頬を隠して友美は部屋を飛び出した。
***
数日後、中学校で使っている教科書を読んでいた友美は難しい顔をつくった。
しばらく考え込んで、何か決心したらしく、唇を引き結んでうなずく。生真面目過ぎるきらいのある友美は、使命感に燃えていた。
*
その日の夜、一緒に入ったお風呂で翔太の前に屈み込み、じっと目を見つめる。
「絶対絶対、ナイショだからね」
真剣な表情で友美が言うと、翔太は神妙にうなずいた。
子どもたちが座れるように、と敷かれたバスマットに、翔太を仰向けに寝かせる。友美はその上に跨がって膝をつき、まだ柔らかな幼い性器をつまんで垂直に立たせた。
翔太はびくっとしてつままれた自分の性器を凝視していると、友美がそっと腰を落とす。
「翔太は見ないで」
顔をあげた友美にキツい目を向けられ、怒られたと思った翔太は、ごめんなさいと小声で言って目をつむった。
息をひそめ、ゆっくり腰を落として、翔太の先が友美に触れる。びく、と翔太がまた小さく跳ねた。そっとそっと性器を合わせていく。
緊張と興奮で潤った友美の秘所はぬめってすべるため上手く誘導できず、いたずらに弟の先端を刺激した。
敏感な器官の先をぬるぬるこすられて、翔太は歯を噛み締め、目を固くつむって必死に我慢する。受ける感覚が痛いのかなんなのか判断つかないが強い刺激に変わりなく、変に力が入って全身を強張らせた。
保健体育の教科書で得た知識をもとに、ようやく場所の見当をつけた友美は位置を固定した。幸い柔らかかった性器は硬くなって入りやすくなっている。
身体のくぼみに翔太の屹立がぴたりと合わさった感覚があった。もう少しだけ腰を落とすと、ピリッと痛みが走り、友美は顔をしかめた。
「んんっ」
ぬるっとした感覚に翔太は思わずうめいた。前にちょっとだけ友美に咥えられた時よりもはるかに強い感触は、とうてい予想もできないくらいに強烈な刺激となって翔太を襲う。
先端から徐々に侵蝕する粘膜は弾力があって柔らかい。未通の狭い隧道が、多方から圧力をかけて隙間なく翔太を包んだ。
翔太は友美の言いつけを守って目をつむったまま、未知の感覚に何もできず身体を緊張させた。
痛みよりも熱さを局部に感じ、友美は眉間に深いしわを刻む。涙さえ浮かんできた。
辛いと思うのに自ら身を裂いているのは、小さな弟があまりに辛そうだったから。
人一倍家族思いで面倒見の良い友美は、我慢強く腰を降ろしていく。狭過ぎる恥腔の圧力は強く、異物を押し出そうとするような抵抗を押え込むのは多大な労力を要した。
もしかしたら場所を間違えたのかも。あまりにも激しい抵抗感に不安を覚えるが、間違えたのなら僅かも内側に入るはずがないと思い直して幼刀に身を投じる。
灼熱に焼かれながらすべてを収めた時には、友美は苦痛の汗にまみれてぐったりとうなだれた。堅い芯が身体を貫いて、ほんの少し動くだけで局部を裂かれる痛みが走る。
じくじくする陰湿な痛みを堪えて弟の様子をうかがった。
翔太は真っ赤な顔で苦しそうなしかめっ面をしていた。
「翔太? つらいの? 痛いの? ……嫌だった?」
「お姉ちゃあー」
恐る恐る目を開いた翔太の表情は今にも泣きそうだった。
「……おちんちんがぁ、つぶれちゃう」
もともとの狭さに加え、膝立ちの姿勢で腹圧が掛かってますます狭いそこは、未発達な幼茎でさえもきつい。
柔らかい膣壁が異物を押し潰すかのように圧迫する。
「あ、すぐ……抜くから」
慌てて腰をあげたが、膣肉が弟をきつくはさみ込んでいるせいでギシギシと軋み、僅かほど後退しただけだった。たったそれだけだったのに、
「あっ!?」
声をあげた翔太は反射的に友美へ手を伸ばした。
驚いてどうしたのと尋ねても、翔太は大きく開いた目に涙をうかべて小刻みに頭を振るばかり。とっさに出した手が行き場なさそうに引っ込められた。
不審に思いながらも、また力を込めて腰を上げた。
「っ!」
一瞬翔太の身体が固る。翔太は不安な瞳を向けた。
「お姉ちゃ……なにこれ……ねえどうなってるの」
痛くないの? 尋ねると弟は分からないと答える。困った友美は、ひとまず抜いてしまおうと、膝に力を入れて腰をあげた。
また翔太が声をあげ、追いすがるように手を伸ばして友美の腕をつかんだ。
それが抜くのを止められているかに思え、どうしたら良いのか分からなくなってしまう。腰をいったん止めて逡巡し、腰を深く下ろした。再び灼熱が友美を貫く。
「ゃぁっ!」
悲鳴をあげて身をすくませた翔太の肌が、一瞬で粟立った。全身を数回、小刻みに震わせて息も絶え絶えにあえぐ翔太の表情は、苦痛を耐えているようにも似て、だがどこかが違う。
なんとなくそれで友美は理解した。
痛みと狭さで動かしにくい腰をどうにか上下させる。翔太は目を見開き、息を詰まらせた。
「ねえ、翔太? …………きもち、いいの?」
「……分かんないっ……分かんないよぅ……!」
問われた翔太は表情を崩した。
友美の身体の芯がぞくん、と痺れる。
お腹の下のほうが熱くなって、じくじく痛む秘所は痛みが軽くなった気がする。いや、別の痛みが加わっていた。新たな痛みは甘さもあわせ持っていた。
翔太を迎えたところよりも、少しだけ手前の辺りがツキツキ疼く。その疼痛が身を裂く痛みを軽くしていた。
手前の感覚に意識を集中させると、自然に身体が楽な姿勢を取ろうとして前に倒れる。翔太の両横に手をついた。四つん這いの姿勢は、いきり立つものの方向に沿う形になって、さっきよりも動かしやすくなった。
身体を動かすと疼きの核が刺激されて、疼痛がジンとした痺れと熱に変化しながら、水面の波紋のように全体へ伝播して行く。
意識が刺激を追ううちに膣腔が潤い始めて潤滑液になり、きしむ動きを助けた。
潤いは増し、湧泉のように溢れて翔太を濡らす。
誰かの体内に性器が包まれるという、未経験の感覚が強烈に翔太を揺さぶる。これが気持ち良いかどうかなんて、翔太には分からない。ただただ苦しく、胸が不安にざわついて、喉の渇きに似た感覚を強く覚えた。
強烈な圧力は、本当におちんちんが潰されるのではないかとの恐怖を誘発する。友美の内部の肉が翔太に絡み付く感覚は体内に火熱を生み、劫火に育って翔太を執拗にさいなみ、心をかき乱し呼吸を乱した。
自然と背中が反る。ふぐりが縮こまり、きゅう、と切なく痛む。あんまり苦しくて、涙目になって友美を見上げた。
真上で白い身体が揺れていた。白い肌には薄紅が二つ。白と薄紅の鮮やかな色の対比に目を引かれる。
ふくらみかけた胸の先で薄紅色に染まるものは、滑らかなつやを帯びて熟れかけていた。
まるで一対のサクランボのようなそれを、翔太は口にした。
薄い塩味が口に広がる。
「っ、」
友美の身体が小さく跳ねた。
先端はぷつんと尖ってはいるが小さく咥えにくい先を、乳輪ごと含んで翔太は無心に吸う。
赤ん坊のように顎を動かして吸うと、舌が一緒に動いて乳首をこする。発育途上で敏感な友美の身体は、過剰に反応した。
「はっ……、ぁん、ん……っ」
友美の動きが鈍る。だが内部はそれまで以上にうごめき始めて翔太を責め立てた。
下肢への強烈な刺激に翔太の意識が呑まれそうになる。
無意識に逃れようと、翔太は夢中で乳首を吸い、舐め続けた。
結合部が水音を立て、朱の混じる粘液が流れた。
粘液に濡らされたふぐりの中で、小さな二つのボールがくるくると活発に動き、翔太の足が突っ張る。
友美の妙腔で責めぬかれ、翔太の内側の熱が限界を間近に解放を求めて暴れた。だが翔太の身体は、熱を通す道がいまだ確立されていない。
あと数年で解放を覚えるようになるが、それは今、体内で暴れ回る灼熱の炎に耐える翔太にとって、何の慰めにもならない。
高まり続ける炎熱から意識をそらすために必死で舌を使う。翔太が逃避すればするほど友美の身体は翔太を追い詰めて、悪循環にはまり込んだ。
次第に翔太の腰が浮いてくる。すべての力が中心に集まって、友美に吸い取られているように感じた。
うねうね動く内部が翔太にみっちり絡む。奥のざらつく壁は、ちょうど幼茎の一番敏感な先の部分に重なった。濡れそぼつ肉厚のまろやかな当たりと、膣壁の微細な突起で、優しく厳しくしごかれた。
「ふあ……! っ!」
ついに翔太は、下肢からの刺激に負けてしまう。
頭をそらし、大きく息を飲んでびくんびくんと腰が跳ね上がった。高いところから墜ちて行く感覚があって、それから急速に気が遠くなった。
下から数回、深く突かれて、友美は声にならない悲鳴をあげる。灼熱の衝撃は友美から力を奪った。
手足が崩れ、友美は翔太の上に倒れた。まだつながる所がじくじくと痛い。けれども不規則に痙攣する結合部が、痛み以外を感じている証になっていた。
弟を見ると、彼は赤い顔で目を閉じている。友美はほほえみをうかべた。
「また……して、あげる……から……ね」
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