路線価:上昇率、大阪がトップ3
毎日新聞 2013年07月01日 13時26分(最終更新 07月01日 16時09分)
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2013年分の路線価(1月1日現在)を公表した。再開発が進む大阪の阿倍野、キタ、天王寺で大幅に上がり、全国524カ所の税務署ごとの最高路線価として、上昇率トップ3を占めた。
大阪国税局によると、1位の阿倍野(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は前年比35.1%増の1平方メートル当たり154万円。30%を超える上昇率は、近畿では08年以来5年ぶりとなる。続くJR大阪駅北側のヨドバシカメラ前(同市北区芝田1)は17.4%増の同384万円、天王寺(同市天王寺区悲田院町)は10.4%増の同106万円。
阿倍野と天王寺は、高さ日本一のビル「あべのハルカス」の効果とみられる。JR大阪駅北側は「グランフロント大阪」が開業した。
標準宅地約5万9000地点でみると、前年の2.8倍となる約3300地点が上がった。府県別では和歌山4.4%減▽兵庫1.3%減▽奈良1.2%減▽京都1.1%減▽大阪と滋賀0.8%減−−とマイナスだが、下げ幅は縮小した。【林田七恵】