甲子園で勝てない。決定力不足という病からも抜け出せない。好機を作れど、あと1本が出ない。同じことの繰り返しで、3連勝を逃した和田監督は険しい表情を崩さなかった。
「それを言い出したらいつもと同じコメントになるけど。流れをもってこれんかったね」
三回二死満塁から鳥谷が二塁への内野安打で1点を奪っただけ。苦手にしていたD2位新人・三嶋(法大)にまたひねられた。七回までに8安打を放ったが、1点止まり。これで右腕には計26回2/3で1得点となった。
九回に敵失をからめて2点目を奪ったが、時すでに遅し。10残塁の拙攻。今季のDeNA戦は9勝12敗で勝ち越しがなくなった。2004年(12勝16敗)以来の屈辱だ。