ちょっとココが違うぞ!
69年(昭和44年)ハコスカGT-R用バックミラー
【写真左、中央】 44年ハコスカGT-R用のバックミラーです。
510ブルーバードのバックミラーと混同されてる
方もいますが、GT-R用は鏡の面がフラットになっています。
【写真右】 510ブルーバードのバックミラーです。
鏡の外周にリムが入ります。純正部品でGT-R用のバックミラー
を注文しても此方が出てきます。要するにGT-R用は製廃なんですが・・・
鏡の面はべレットのそれと殆ど同じなので510用とべレット用の
両方のバックミラーを注文してニコイチにしてGT-R用を作ったり
しました。(結構高い部品代になって仕舞いましたが・・・)
【写真左】 510ブルーバード用バックミラー全体画像です。
鏡の面以外はまるっきり一緒です。
【写真中央】 GT-R用、510ブルーバード用二つ並べると違いが
よく解ると思います。
【写真右】 70年(昭和45年)のハコスカGT-R用バックミラーです。
此方は510ブルーバードの同年式とまるっきり同じ部品です。
45用はS30Zと共通部品だと、おっしゃる方もいますが、
足の長さが違います。
サイドマーカー
【写真左】 ハコスカ後期型の初期に付いていたサイドマーカーレンズです。
色が白っぽく、レンズの刻印もIKI5007JAPANと入るだけです。
46年式辺りまでのハコスカに付いていたようです。
【写真右】 47年以降ケンメリ、及び補修用パーツで供給されていた
レンズは色も濃くなり、文字も多く入っています。
ホーンパット
【写真左上】 GT用ホーンパット ご存じの通り青色です。当時モノにはよく見られる
ように 、文字部分が飴色に変色しています。
【写真中央上】 GT-R用の赤です。こちらも飴色に変色しています。当時のモノは
メッキのプレートの上に透明のプラスチックを貼り付けるという、
中々手の込んだ作りでした。そのためマークの外周にリング状
の帯が有ります。
【写真右上】 レプリカのホーンパットです。数年前までGT用の青色のパットが
純正部品として供給されていたので、それを赤く塗り直したと言うのが
真相の様です。この頃のセンターのマークはプラスチックの裏から
文字部分をメッキして色を塗って有るだけの簡単なモノでした。
またマーク自体も簡単に外れるので、昔からのオーナーは皆さん
自分で作り替えていました。某プラモデルメーカーのプラカラーが
純正の赤色にそっくりだと評判になりプラモ屋さんに買いに行くと
おじさんが、『なんで最近みんなこの色買ってくの?』と不思議がられた
事が有ります。多分近所のハコスカ乗りは、みんな買ってたみたいです。
因みに、そのプラカラーはレッドではなくマルーンでしたが残念ながら
現在は製廃です。
【写真下左中右】 ホーンパットそれぞれの裏面です。レプリカのホーンパットは裏面の
作りも簡素なモノになっています。最近某オークションで「当時物、新品
箱付き」などで出ている事が有りますが、格子柄の日産マークの頃は
GT-R用は純正部品では供給されていませんでした。
※補足 レプリカや、かなり後から供給されたホーンパットはセンターマークの
文字の大きさも異なります。
ホイールナット
【写真左】 RSワタナベ専用ナットの新旧です。
【写真中】 長い方が旧タイプ、短い方新タイプです。今は19mmのタイプが主流
のようなので、短いタイプも旧タイプになってしまいました。
【写真右】 1.25の刻印が(トヨタ車などは1.5ですが)旧タイプでもP1.25と二種類
有ったようです。長い方と短い方ではテーパー部分から先の形状も違います。
ハコスカ初期 71Aタイプミッション
【写真左より】 5速ギヤ部分の出っ張りよりリブが奥にあります。同じタイプで
センタープレート合わせ部分の肉厚の薄いタイプがあります。
管理人は以前そのタイプを高速走行時に割ってしまい捨てて
しまった為、資料が残っていません。残念
【写真中左】 後期タイプの同じ場所、リブの幅が厚くなっています。
【写真中右】 後期型リヤエンド部分アッパー側リブは厚さ以外は殆ど一緒です。
【写真右】 前期型リヤエンド、リブの厚みは並べて見比べないと分からない程度です。
結局、プロペラシャフトも含めてミッション本体も改善しなければ振動の問題は
解決しなかったみたいです。ハードトップ途中から71Bミッションになり
ケンメリからはプロペラシャフトも二分割になり、振動に悩まされたのは
セダンのオーナーだけでした。
初期三分割71Aタイプミッションのリヤエクステンションのリブ違いです。
当時から、ハコスカは高速時の振動や、リヤエクステンションの割れが有った様で
徐々にリブが厚く大きくなっていったようです。ごく初期のタイプはセンタープレート
を挟んでベルハウジングをとめるボルト穴の肉厚も薄く頼りない物でしたが、
中期以降は両サイド部分4本のボルト穴部が厚くなります。さらに71B二分割タイプになると
8本全部のボルト穴部分が厚くなります。
短期間しか使われなかった71Aですが、3回も仕様変更が有ったということは当時
から問題が有ったんでしょうか?ハードトップのハコスカや同じホイールベースのケンメリ
などにはこういった問題は無いようなので、セダン特有の問題のようです。
今となっては、殆どのハコスカセダンは71BやCタイプのミッションを使うので、
こういった症状に出会わないオーナーの方もいらっしゃるのでは・・・・・・・
【写真左】 71A、71Bそれぞれの全体です。71Aの方は結構なくせ者で、外見上では区別が
つかないのですが1速のシンクロのブレーキバンドが1個と2個のタイプが有り、載せ替えられた
ミッションではバラしてみるまでどちらのタイプか解りません。部品待ちの嫌いな人には
厄介なミッションです。
【写真右】 珍しい、71B二分割のフランジタイプミッションです。Zやハコスカの一時期に使われて
いたみたいですが、すぐに一般的な差し込みタイプに変わってしまいました。
バックパネル
【写真左】 バックパネルのナンバー下側ステーの形が丸いカマボコ型の物が
新車時より付いていた物だと思われます。
【写真右】 補修用のバックパネルのナンバーステーは四角いステーになっています。
かなり前からこの様なバックパネルが出ていたみたいで、四角いステーが
付いた車はリヤエンドを修復もしくは、レストアしたハコスカだと思われます。
(どっちにしても、自動車業界では修復歴アリになりますが。)
リヤスカート 新旧
裏側グレーのリヤスカートが1期生産品で、表側 黒色の物が2期生産です。
【写真・左】 リヤバンパーステー開口部の大きさが違います。
【写真・右】 マフラーの開口部のアールも違います。
また全体的に黒いタイプの方が若干短いようです。
シフトノブ各種
【写真・左】 直5用ノブ リバースが1速の位置に来るタイプです。
Zやサニーなどに使われていたみたいです。
ハコスカでも直5を使用しているオーナーは好んで使っています。
リバースが赤字のタイプが当時物です。(左写真中央)
【写真・中央】 GT GT-Xの4,5速各ノブです。
新車時や部品の出た時期によって木の色が
微妙に違います。初期のタイプは材質その物が違うようです。
【写真・右】 GT-R用各種
シフトパターンの5速の文字がODのタイプが初期で人気も有ります。
台座部分の材質が何種類かあり、スチール アルミ プラスチックなどで形も
違います。こちらもGT GT-X同様、新車時 部品の出た時期で何種類かあります。
(OD表示は、かなり前から部品は出ませんでしたが)
一時期は5個シフトノブを頼むと5個とも木の色が違う、なんて事も有りました。
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レース用部品
【写真・左】 レース用オプションのルームミラーです。
上が当時物で、下がレプリカです。リベットの大きさが若干違う以外は
見分けがつきません。
一時期かなり粗悪なレプリカが出回っていましたが
このレプリカは出来がいいです。
【写真・右】 S20レース用オプションのピストンです。
一般供給用(プライベーター)とワークス用では違うピストンを
使っていたみたいで、クラウン部分の形状が異なります。
(写真上がワークス用、下が一般供給用です)
オイルフィラーキャップとキーシリンダー
【写真・左】 オイルフィラーキャップ各種 S20 L型何種類か有るみたいです。
某オークションなどではLDなどのディーゼル用のフィラーキャップを
GT-R用として出品している方もいますが、厚みや裏の形状が違います。
【写真・右】 キーシリンダー各種 写真上ステアリングロック機構なしの、両面と片面キーです。
下はステアリングロック機構付きの両面 片面キーです。
初期のハコスカはロックとACCの間に有るOFFの位置の表示が GARAGEになっています。
この位置でもキーが抜けるようになっています。
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