公文国際学園(小雀町)高等部3年・日本伝統文化部の水内樹(みき)さんが、7月29日(水)から三重県で行われる全国高等学校総合文化祭の小倉百人一首かるた部門に出場する。
同文化祭は高校生の芸術文化活動への参加により、創造的な人間育成と全国規模での生徒間交流を図ってもらおうと開催されている。主催は文化庁など35団体。
同かるた部門は7月30日(木)〜8月1日(土)、三重県伊賀市のゆめドリームうえので開催。水内さんは都道府県ごとのチーム対抗戦である「競技の部」で、神奈川県チーム8人のうちの1人として参加する。
「負けず嫌いなので」。神奈川県予選会を勝ち抜いたのは、技術だけでなく精神力のおかげだという。
競技かるたは百人一首のうち50首を使い、25首ずつを自陣と敵陣に分けて1対1で対戦する。その戦いは「畳の上の格闘技」と言われるほど激しいが、「強い相手にも絶対負けたくないし、弱い相手でも油断しないよう気を付ける」と強気の水内さん。笑顔の中にも芯の通った1人の勝負師の表情が見られた。
そんな水内さんに顧問の山本絢子(じゅんこ)教諭も「彼女の実力なら(全国大会出場の)結果は当然」と太鼓判。元々百人一首が好きだった水内さんが本格的に競技かるたを始めたのは同学園中等部3年の夏。当時から山本教諭は「負けず嫌いの性格が良い方向に行けば」と期待を寄せていた。今は対戦して山本教諭が負けることもあるほど成長した水内さんに「全国大会でどんなプレーが見られるか楽しみ」と声援を送った。
現在は大会に向け、普段の部活動だけでなく代表者の強化練習にも参加。「昨年県チームは準優勝したそうなので、今回は優勝に貢献できるよう力を合わせて頑張りたい」と抱負を話した。
同学園生徒は昨年も同文化祭の俳句の部と短歌の部に出場。文化部所属の生徒が全国規模の大会に進める理由について、山本教諭は「元々取り組んでいる学校が少ないジャンルも、中等部から経験できることが大きいのでは」と話している。