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福島第一原発 地震想定見直しが必要9月26日 4時17分
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福島第一原子力発電所の原子炉建屋に近い「排気筒」と呼ばれる設備で、おととしの巨大地震が原因とみられる損傷が見つかったことを受け、原子力規制委員会は、地震の想定を見直す必要があるとして、東京電力に調査の計画を作るよう指示しました。
福島第一原発では、今月18日、1号機と2号機に近い高さ、およそ120メートルの排気筒を支える鋼材の骨組みに破断やひびが8か所で見つかりました。
排気筒は、おととしの事故の際、格納容器内の放射性物質を含む気体を放出する「ベント」に使われた設備で、東京電力は巨大地震が破断やひびの原因とみています。
25日の原子力規制委員会の会合では、「東京電力が震災前に想定した、最大規模の地震が起きても排気筒が倒れるおそれはない」という解析結果が示されました。
これに対し委員から、「福島第一原発では巨大地震で想定以上の揺れが観測され、今後起きる地震の想定を見直す必要がある」という意見が出て、規制委員会は、東京電力に、周辺の活断層の調査などの計画を作るよう指示しました。
想定が見直された場合、作業員の安全を確保し放射性物質のさらなる放出を防ぐため、水素爆発で壊れた原子炉建屋なども耐震性の評価をやり直すことになります。
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