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はびこる「内通疑惑」 県警幹部逮捕

 名古屋市の風俗店グループ側に車両の使用者情報を漏らしたとして、愛知県警は19日、捜査1課警部の倉木勝典容疑者(55)を地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕し、発表した。名古屋市最大の風俗店グループ「ブルー」。指定暴力団山口組弘道会の資金源とされるが、以前から愛知県警の捜査情報が漏れているのではないかという疑惑がくすぶっていた。

●県警内部に「多くのスパイ」

 漏洩(ろうえい)疑惑が最初に取りざたされたのは2008年1月。暴力団を担当する捜査4課の捜査員(54)がグループの実質的経営者から850万円を借りていたことが発覚。捜査員は県警監察官室に「他人のために借りた」「情報漏洩はない」と説明した。監察官室は翌月、本部長注意の処分とした。

 ところが、この捜査員が10年に辞職すると、経営者が850万円の返還を求めて提訴。訴訟の中で、捜査員は借金を返済していないことや、捜査情報を漏らす見返りに飲食接待や数十万円単位の現金を受け取っていたことを認めた。

 また今年5月、グループ経営者が愛知県警の警部を脅迫したとして逮捕・起訴された事件の公判で、この捜査員は「情報を流している警察官をほかにも把握している」と証言した。

 経営者本人もこれまで逮捕されるたびに「警察内部に多くのスパイがいる。捜査を進めると大変なことになるぞ」と捜査を牽制(けんせい)してきたという。

 こうした証言を受け、県警は情報漏洩がなかったか、主に暴力団を担当する警察官への調査を進めていた。しかし、逮捕された警部は捜査4課や組織犯罪対策課に在籍したことはなく、当初の調査対象には入っていなかった。県警は、警部の交友関係やグループとの接点などを詳しく調べる方針だ。

●刑事畑ベテラン、逮捕の警部

 逮捕された倉木警部は1976年に愛知県警に採用され、主に刑事畑を歩んできた。捜査1課では、殺人や強盗事件などを手がける強行班に長年在籍。容疑者の取り調べには定評があった。2010年春からは捜査班を束ねる班長として、事件を指揮する立場にあった。

 昨年12月には、09年に同県蟹江町で一家3人が殺傷された強盗殺人事件で中国人の男を逮捕。今年4月には名古屋市中川区に住む女性の死体が遺棄された事件で、漫画喫茶店の元経営者夫婦を逮捕していた。

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