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【プロ野球】広島 初CS決めた 16年ぶりAクラス2013年9月26日 紙面から ◇広島2−0中日
中日は2試合連続で浅尾が救援に失敗。打線も好機を生かせず、4位以下が確定した。広島は0−0の8回2死一塁からエルドレッドが決勝の13号2ランを放った。バリントンは走者を出しても崩れず7イニング無失点で11勝目。 ◇ 重い扉が、ついに開いた。9回2死一塁から山崎の飛球が梵のグラブに収まった瞬間、真っ赤に染まった左翼席から大歓声がわき起こり紙テープが舞った。97年以来、16年ぶりのAクラス。そして初のCS出場。広島に新たな歴史が刻まれた。 会心の勝利で決めた。8回2死から梵が四球でつなぎ、エルドレッドの一発で決めた内容に「去年できなかった攻撃ができた」と野村監督はほほ笑むと「負けられない試合を勝ち抜けた。選手は肌で感じたと思う」と満足そうに振り返った。 指揮官が今季のポイントに挙げた日がある。9月9日、翌日から神宮でのヤクルト戦を控え、神宮外苑のグラウンドで、先発予定の前田健、大竹、中村恭と、不調のキラらが練習。そこで野村監督はひらめいた。 4位タイの中日、DeNAとは2ゲーム差。一気に引き離すために、前田健、バリントン、大竹、野村の4本柱をフル稼働させるようにローテ再編を決断した。ヤクルトとの3戦目の先発に野村を前倒しして起用し、次カードの巨人戦に今季初の中4日で前田健を投入。これが的中し4年ぶりの7連勝。「あそこが一つの分岐点だった」 Bクラスに低迷したチームの再建を担って10年に就任した野村監督だが、1、2年目と連続5位。そのオフ、松田オーナーに「辞めたい」と弱音を吐いた。すると松田オーナーから「私は球団の社員と直接話をするようにしている。監督も選手の目線まで下りて話をしたらどうだ」と言葉を掛けられた。「監督」という肩書に縛られていたが、その言葉で気が楽になったのか、明るく選手と接するようになった。 迎えた3年目は堂林、菊池ら若手を積極的に使い、9月上旬まで3位争い。そして4年目の今年、CS出場に導いた指揮官は「今は素直に喜びたい」と静かに語った。 (菅藤学) PR情報
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