2013-09-20 22:18:17

日本と海外の医療の比較④世界最高の日本の医療に不満が多い理由

テーマ:医療費、医療制度
前回までに海外の医療がいかに大変なものか、そして国内の医療がどんなに恵まれているかということを記載した。それにもかかわらず、不満が大きいのはなぜだろう?

海外の悲惨な状況を知らないからと言うのは自明なことであるが、がん治療に絞って、もう少し掘り下げてみる。(といっても政治的なあるいは財政的な観点に入り込みすぎるのは当ブログの趣旨では無い)

先に結論から書くと、日本の場合国民皆保険医療が非常に安価であることが回り回って、大きな不満の遠因になっているような気がする。読者はなんのことかわからないと思うので以下にその理由を書く。

自分が学生の時、臨床薬理学の講義を聴いて、驚いたことがある。
薬理学では薬物動態や効果、副作用などの講義内容が当然入ってくるが、その中に薬剤の品質保証の項目があった。
これは当然と言えば当然で、まず効果以前にその薬剤の成分が間違いなく保たれており、不純物や不潔なものが混入されていない事を保証されている必要がある。
その講義を聴くまで自分は全く念頭に無かった領域であるが、実際に働きはじめるととても重要な前提とわかり始めた。
しかし、医師、患者間でそのことが議論になることはほとんど無い。薬剤の品質はまるで空気のように存在して当たり前という無意識の約束事だからだ。これは市中薬局で扱っている薬も同様だろう。
ところが海外ではそれが通用しないのだ。

露天などに無造作に色々な薬が売っているが、それが本物の薬だという保証は誰もしてくれない。それどころか薬局で売っている薬剤も現地の人々は全て信用しているわけではなさそうなのだ。
薬のはこの中にはホログラムなど本物の証明のようなシールが貼ってあったりもするが、シールの偽造も横行しているので役に立つとは思えない。

一時期インターネットで海外のEDの薬剤を購入し、副作用と思われる間質性肺炎で死亡した日本人がいたが、調査してみると、ネット市場で出回っているその薬剤は半分が偽物だったという。
このように偽薬(この場合はプラセボの役目があるわけでは無いが)をつかませられる危険性は、日本で発売されている薬剤に関しては疑う意識さえ無いだろう。
考えてみれば大変ありがたいことなのだが、日本にずっといると気づかない。

日本の行政、製薬会社、病院、薬局が努力してこういった品質を影で保っている一方、超高額な薬剤特に抗がん剤は毎月100万円近くかかっても、高額医療制度があるため、他の医療費と合わせて自己負担は最高でも7~8万円に抑えられ、生活保護を受けていれば無料となる。
こんなに恵まれた国は他に無い。

かたや米国では大統領報道官が大腸がんに罹患し、抗がん剤治療費を捻出するために職を辞して、昔の職であるニュースキャスターに戻ったという報道もあった。

また英国では例えば胆道がんに罹患した場合、保健医療範囲内で治療を希望するときは新規抗がん剤の臨床試験に参加しなければならず、参加できなければいきなり緩和療法のみと割り振られると聞く。透析治療(日本では月に50万円ほどかかるが、自己負担無し)などは医療保険が効かず、すべて自費らしい。

日本において抗がん剤治療は副作用のきつさ、治癒率の低さから敬遠して、代替医療や免疫療法を希望する人が珍しくない(もちろん少数派だろうが、潜在的に希望する人は少なくないだろう)。
理由として抗がん剤治療の意義を理解していない(あるいは病院側が教育していない)ためと自分は考えているが、他にも大きな理由として抗がん剤治療費が比較的安価(注)であることを挙げたい。
わけがわからない人が多いだろうが、言い換えると「経済的毒性」が低くて大きな問題となっていないから身体的毒性つまり自覚症状としての副作用大きくクローズアップされているということだ。

日本においては国民皆保険診療で患者個人が負担する医療費がたいして問題とならないため、治療費の問題は学会や論文であまり注目されていないが、海外の医学論文では治療費の問題をテーマにしてる論文をよく見かける。
(その昔海外の学会会場で「胃粘膜を採取して行うピロリ菌検査キットで結果が陰性だったらもう一度他の患者さんに使っても陽性判定能力は損なわれていない」という内容の真面目なポスター発表があって仰天したことがあった。)

遠隔転移のあるがんにかかり、きつい抗がん剤治療をしても治らないぐらいなら、もっと楽な免疫療法などの代替療法を探したくなる理由としては

①治らないと現実を直視するより、もしかしたら治るかもしれないと言う希望をわずかでも残しておきたい
②昔からのがんと抗がん剤の副作用のひどさのイメージがこびりついている、あるは身近な人が苦しんでいるのを見たことがあるため。
③どんなに高価な抗がん剤でも健康保険診療の範囲ならだれでも常識的な経済的負担の範囲で受けられる。そうすると金銭的に少し余裕があればもっといい治療はないかと探したくなる。

ここからは少しきつい表現になるが、だれでも受けられる治療だとありがたみが薄れてくるのでは無いだろうか。
副作用が怖い、治療がきついという意見は裏返すと経済的副作用はあまり問題となっていないと主張しているのに等しい。
約1%が死に至る抗がん剤治療は当然患者さん本人にとってはものすごい負担になっていると思うが、このシリーズで紹介してきたように米国ではリンパ腫の初回治療費350万円や肺がんの11ヶ月間の治療費8500万円(いずれも自己負担額、しかも医療保険に入っているにもかかわらず!)という途方も無い「経済的毒性」は決して引けを取らない衝撃だろう。

米国において治る可能性は高くなく、副作用を相当覚悟した上で自分と家族の人生を破壊するほどの医療費を払ってでも抗がん剤治療を希望するのは、不利益以上にがん症状の緩和と延命効果が結果として出ているからだ。
残念ながら、苦痛緩和と今少しの人生の延長をお金で購入するようなものだ。
お金がない人は臨床試験に参加してでも抗がん剤治療を受けようとする(抗がん剤費用は無料となるが検査代は自己負担)。
巨額の治療費がかかるがために、抗がん剤の副作用はまだましという感覚になるし、なんとか工夫して軽減しようという気にもなる。
治療費は例外なく全員に降りかかってくるが、身体的副作用は全員深刻なものになるわけでは無いからだ。
この抗がん剤治療は日本では誰でも比較的低額で受けられる治療であるが故に、皮肉なことに本当の価値が理解されにくい。

地方や高齢の患者さんからは「先生におまかせします」という言葉がよく聞かれるが、これも自己負担があまり多くないためだろう。

例えば3千万円の家を新築するのに大工さんにお任せしますと言う人はいない。

治療の自己負担額が10倍以上となれば、副作用を軽減する方法を自己学習し、確実に利益の大きい治療法をもっと一生懸命探そうとするのでは無いだろうか。
幾多の免疫療法は数ヶ月で数百万かかるとされているが、どのがん種にどのくらいの確率で効果を示すかというデータが無い。ただある種のがんで治ったという経験談や、その施設で恣意的に集めたデータがあるだけだ。
もし、抗がん剤治療が米国並みに自己負担がかかるとしたら、その免疫療法と同額ぐらいの自己負担となる。
前者は結果の出た治療法、後者は理論上うまくいくかもしれないとされる治療法。その上で果たしてどちらを選びたくなるだろうか?

さて一回りして、最初のテーマに戻る。
最近のニュースで最もイライラする時は病院で待たされたときという報道があった。
これは日本では気軽に病院にかかれて当たり前という意識が醸成されているからだろう。
実は医療には相当なコストがかかっているが、国民皆保険で自己負担が少なくてすむ。
そうするとちょっと調子悪かったり、不安でも受診する患者さんが増えてくる。
病院は混雑するし待ち時間は長くなる。しかも自分にかけてくれる時間は数分のみとなるから、なおさらイライラする。
海外では待たされる事以上に、受診できる病院を制限され、医療費自己負担額の方がよほど切実になっていることを考えると、贅沢な不満と言えるだろう。

コメント

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1 ■日本人は、不安というノイローゼになり易いから‥

今だ‥日本では、精神障害手帳なるものの発行が緩いのでしょうか?

日本語では「病気」と表現するが如く「気から治さないと改善しない」のでしょう…


こんな取組もなされています。

新しい抗がん剤で、子供たちが護れたら好いと考えます。


【樋口宗孝がん研究基金 第二次助成募集中 !! 】

7月7日に開催されたRock Beat Cancer FES Vol.2 supported by チューリッヒ生命の収益から、小児がん・AYA世代のがんに関わる団体への助成金を募集しています。

下記、リンクは募集要項です。締切は9月29日です。該当の団体は是非、ご応募下さい !!

http://www.cancernet.jp/upload/mhf130918.pdf

2 ■初めてコメントさせて頂きます。

ここへは髪のことでコメントしてる人がいましたので行き着きました。両側乳がん患者です。

抗がん剤には使用目的が2通りあると認識しています。私は 補助療法の抗がん剤後、髪が思うように生えず、治療後3年半たちますが未だカツラ生活です。

調べるとけっこう髪が生えず悩んでる人がいることにびっくりしました。症状は同じ、頭頂部と前髪が生えません。男性も女性もなってる人は同じ症状です。私もずっと、オヤジのハゲ頭です。鏡をみるたび涙が出ます。

皮膚科へも行きましたが、解決しません。

そこで、抗がん剤の専門のSHO先生に質問です。何か発毛のよい治療法をご存じではないでしょうか? いい薬などあったら教えてほしいです。

髪の問題は医療ではあまり重要視されていませんが、それは一時のことだから患者も許容できることと思います。たかが髪と言われればそれまでですが、カツラの生活は思うよりストレスが大きいし、精神的な苦痛も常に伴います。女性には耐えがたいです。
なぜ、きちんと説明がないのかと思います。
それによっては患者の治療の選択技も変わって来ます。

渡されたガイドブックにも髪は一時的なことだからあまり深く考えこまずにしましょうという明記でした。

私も気丈にしていましたが、精神的な負担が大きく、先日 心療内科を受診したら過換気症候群と診断。今、パニック症状を抑える薬と抗鬱剤も処方されています。家に引きこもるようになりました。

補助療法は完治を目指してする治療です。患者のQOLにももっと目を向けないといけないのではないでしょうか?安易に考えすぎだと感じます。

生意気言ってすみません。でも、1患者の感じたことです。私も たとえ再発してももう抗がん剤はこりごりです。…というかがん治療はこりごりです。たぶん、再発しても治療しません。同じように言ってる人もいましたが、がんより がん治療が怖いです。

この髪は 一生このままでしょうか?
中には6~7年カツラという人もいます。
これから死ぬまでの人生をカツラで過ごす決意はできません。結婚もしてないし、恋愛だってしたい、おしゃれもしたい、でも何もやる気力がわきません。

なんとか早急に元に戻したいです。
何か いい方法はないでしょうか?

3 ■無題

日本の制度が
医者を上から目線にさせ、
患者をメクラにさせているのでしょう。

患者=国民な訳で、(もちろん医者も国民ですが絶対的少数です)、この記事のようなことを広く知らしめていく必要があると思います。

4 ■はじめまして

はじめまして

いつも拝見していますが、コメントは初めてです。色々と参考にさせていただいています。

今回は、正直残念な気持ちになりました。
先生の仰りたいことは理解できますが、
やはり医者には抗がん剤の辛さは
理解してもらえないのか・・と残念な気持ちです。
私は大腸がんで、ゼロックス療法をしました。
嘔吐、腹痛、起き上がれないほどの倦怠感、
末梢神経障害、手足症候群・・・
副作用対策にイメンド、ナゼア等服用しました。
途中減量もしました。

抗癌剤で死ぬのではないか、と思う辛さでした。
でも主治医(大学病院の教授)は、
それほどの効果があるとも説明してくれませんでした(主治医も「受けても再発する人はする」
という言い方です)。

日本では、抗癌剤の利点の理解が課題であるとのことですが、
それを患者が理解して納得できるように、
syo先生以外の医者の方たちにも、抗癌剤を信頼し、説明できるようになってほしいです。

いつも参考にさせていただいているがゆえに
ちょっと残念な気持ちを伝えたく
コメントさせていただきました。

一患者の思いです。

5 ■Re:はじめまして

>ミケさん

抗がん剤、辛いですよね。
私も経験者なので分かります。
死ぬかと思う辛さというのも分かります。

私もタキサン系の薬の投与をした時は、
体中がきしむように痛くて、起き上がることも
できなかったこと幾度もあります。

それから、この記事は何が言いたい記事なのでしょうか?

日本の医療がどれほど恵まれているかという事を証明したいのでしょうか?
海外の医療の悲惨さを訴えたいのでしょうか?

私は 海外生活もしてきた経験がある者です。
海外に日本人の知人・友人、外国人の知人・友人もいます。

確かに日本の医療は恵まれているかもしれません。でも、たった一部を見て全てがそうだと思えるような書き方はよくないのではないでしょうか?イギリスに友達がいます。彼女は2人の子持ちのシングルですが、向こうは日本よりそういう人のバックアップの制度がしっかりしてるので、問題ないようなことも言っていましたし…

海外の医療だって、メリットもあると思います。でもデメリットもある。日本だってメリットばかりじゃない。見直していかなければいけないことも多々ある。どっちが良くて、どっちが悪いのではなく、
向こうはここがダメだけど、ここはいいよね。日本はこれがいいけど、こっちはまだまだだよね、というような見方が望ましいのではないですか?悪いところだけをとりたてて、批判しているように見えます。

日本の常識は海外の非常識なんて言葉も良く聞きますが、確かに海外では日本の常識なんか通じないことも多々あります。外国人と日本人では感覚も違ってきますし、これは自分たちの立場からだけ物事を見ているように思えます。
そもすれば、海外への批判ともとられかねないような気もしてなりません。

国際人の私としては、あまりいい気分にはなりませんでした。

すみません。ちょっと気が付いたのでコメントしました。

6 ■これって

このブログってTPP関連の提灯記事ですか?

7 ■北欧では旅行者を含め医療費はただが原則

北欧では高額な特殊な医療は分かりませんが、スウェーデンを始め北欧3国では、一般的な病気であれば医療費は原則無料です。先日旅行中、実際に病気になり受診してきました。

旅行者であれば、当初1~2日分の薬が渡され、それで治らなければ、渡された処方箋で街中の薬局で薬を購入します。

こうした医療を可能としているのが、普通50%と高い所得税率と25%の消費税率があるからだと思いますが、同時に子供に関しては、父親についても相当長い有給の育児休暇がありますし、子供たちの育児手当は、もちろん大学までの教育費は、留学を含めすべて無料です。

こうした事例から見て、日本は決して高福祉国家ではない、といえます。もう少し海外へ行って、事例を検証しないと、役人の書いたレポートだけを鵜呑みにして判断してはいけないと思います。

8 ■国際機関の評価

WHOも日本の医療制度は世界一と認めてますね。

9 ■Re:これって

>九州男児さん

私はかつてスウェーデンで生活していました。確かに医療費は無料でしたが、発熱があってもまず病院受診の予約を取る必要があり、場合によっては数日後の予約になります。大きな病院の救急外来を受診することはできますが、その場合には無料ではありません。

日本で医療費が高いといわれますが、乳幼児は無料ですし、成人は3割、高齢者は1割を負担すればよいだけです。しかも、高額医療費費制度のおかげで、1カ月の医療費自己負担は(所得にもよりますが)、約8万円を超えた医療費は公費でまかなわれます。

決して、日本の医療制度が遅れているとは思いません。

スウェーデンで医療費や教育費に対する国の補助が手厚いのは確かですが、九州男児さんも言われているように、非常に高い所得税率と消費税(付加価値税)率のおかげです。

5%の消費全率を8%に上げるのにこれだけ大騒ぎしていますが、スウェーデンでは25%です。
所得税が大幅に増えたうえに、200万円の車を買って50万円、3000万円のマンションを買って750万円の消費税を払う覚悟が日本人にあるでしょうか?

10 ■Re:初めてコメントさせて頂きます。

>あんみつさん
抗がん剤治療終了後に再度発毛するとは言われていますが、皆が治療前のように完全回復するわけではなさそうです。脱毛が可逆的かどうかは毛根細胞の幹細胞がどれほどダメージを受けているかに依るらしいのですが、確実に有効な治療法は残念ながらありません。
動物実験では副甲状腺ホルモン類似物質により脱毛を回復させるデータが出ているようですが、実際に人に適応して活用するまでには時間がかかるようです。

抗がん剤治療で最も嫌われるのは吐き気ですが、2番目は脱毛とされています。
しかしCTCAEという副作用のグレート分類は脱毛についてはgrade1-5のうち、中等度のgrade2までしか規定されておらず、grade4(致死的)のオンパレードの他の副作用より軽く扱われているフシは確かにあります。
再発率低下を目指す術後補助化学療法はあくまでも10%前後の再発率を下げる事でしか無く、絶対再発しないわけでは無いので、副作用特に後遺症として残るものに関しては治療前にしっかり医療側が説明しておくべきなのでしょうが、数多くの副作用の項目を全て説明しきれない問題があります。
医療側は生存率を最優先事項として治療方針を決める傾向がありますが、患者さんの価値観とは必ずしも合致しないことをもっと留意すべきなのでしょう。問題はその方法論をどうやって見つけるかですが。
以下のような抗がん剤による外見のケアを専門に扱う部署に相談してみてはどうでしょうか。
国立がんセンター中央病院アピアランス支援センターのご案内
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/appearance.html

11 ■Re:はじめまして

>ミケさん
今回の記事に関しては、患者さんに副作用を大目に見てほしいと言う趣旨ではありません。
むしろ投与を受けたことが無い医師が抗がん剤のつらさを理解できるはずがありません。
うまく調節してくれるはずと言う幻想を持って医師任せにするととんでもない目に遭うということは常々このブログで記載しています。
抗がん剤は一発勝負ではありませんし、副作用のつらさは本人しかわからないので、どれだけ担当医に伝えて調節してもらうかが重要です。
そういう意味では個人の努力や工夫をする余地がたくさんあるわけです。リセットして治療をもう一度やり直すとすれば、もっと楽な形で抗がん剤治療を受けられると思う人は多いと思いますが、かたや制度に違いによる「経済的毒性」は個人の努力ではいかんともしがたく、そういう点で恵まれてる日本の医療制度をもっと活用してほしいという意味を込めて記事にしています。

12 ■???(@_@)????

これってやっぱ何の話?

こんなこと話して、どうなるんだ?
海外の医療は最悪だから、日本の医療がいい。
だから文句言うなってこと?
辛い目にあったヤツも日本はこんなに
恵まれてるんだから、ブツブツいうなってこと?
ぜいたくだってことか?

それじゃ、結局 何も解決はないってことか?
何も変わらないってことか?

それと 医療自体が抱える問題とはまた
別なんじゃないか?

うーんん??
なんか ちょっとズレてる気がするぞ。話。

それに スウェーデンの消費税の話の人。
そのコメントしたの九州男児さんじゃないぞ。
希美ちゃんさんじゃないのかな?

ごめん、変なとこつっこんで。

まぁなぁ~確かに消費税が安いのは日本だな。
でも、子供1人育てるのにかかる金とこの消費税分て同じようなもんじゃないか?学校、医療が無料ならさ…いや、計算違う?やっぱ高い?

よくわからんな~。
こんな話して何がどうなるんだ?
何かが解決するのか?
人はやっぱり、自分の側からしか物事見ない、
見れないもんだからな~。

問題はそこだよ、きっと。

13 ■Re:Re:はじめまして

>アリスさん
もちろん各国メリットデメリットがあるでしょう。しかし自分が色々な人に会って話し、あるいは色々な文献からは総合的に日本の医療制度が最も良いと言う意見しか無いようです。
以下のリンクより引用
http://www.geocities.jp/jgill37jp/problem1.html
(イギリスの)この制度下ではGP(かかりつけ医)に、患者が本当により高度な医療を必要としているのか、そうだとすればどの医療機関にかかるべきか...などを決める権限が与えられている。患者各自の判断にまかせれば、必要のない時でもNHS病院に患者が押し寄せ、国としては無秩序な医療費支出や更なる待機期間の増大を招く可能性があるため、それを未然に防ぐことを目的としている。
 しかしながら、国からその判断力を信頼されていない患者の立場から考えれば、自分の症状に応じて自らその都度病院を選ぶ自由がなく、まずは必然的にGPを受診しなければならない。そしてGPを受診してから実際に2次医療を受けられるまでには気の遠くなるような待機期間がある。
 これがたとえば日本ならば、朝起きた時に自分の目に何か異常を認めたとしても、午前中のうちに眼科の開業医や総合病院の眼科外来を受診すればその日のうちに問題を解決することも十分可能だろう。
 しかしながらイギリスではまずはGPの診察を受けたあと、その紹介を受けて実際に眼科医の顔を拝むまでに大人なら半年、子どもでも2カ月間も待たなければならない。また、患者が希望してもGPが必要と認めなければ各専門医に紹介してもらえないといったことも現実に起こっている。ーーここまで引用

14 ■Re:北欧では旅行者を含め医療費はただが原則

>希美ちゃんさん
高福祉国家についての話はしていないのですが、それが本当に良いともかぎらないでしょう。旧ソ連では医療費は無料でしたが、医療側のインセンティブが働かないため、まともな医療を受けるためには裏金を使わねばならなかったようです。
一説によると一人あたりの年間外来受診回数では日本は13.6回ドイツ7.5回、フランス6.3 回、アメリカ3.8回、スウェーデン2.8回とのこと。スウェーデンでは医療アクセスと手術待機時間が一ヶ月以上ということが社会問題になっています。
自分は東南アジアで急病となり、現地の病院に一泊入院しましたが、数万円の現金では入院させてくれず、クレジットカードで10万円のデポジット切る必要がありました。やはり医療費は高額です。

15 ■Re:???(@_@)????

>窓ぎわ族のおっさんさん
前述しましたが、日本の医療制度が恵まれているから我慢しろという意味で記事を作成したわけではありません。医療は病院側の努力だけでうまくいきません。医療制度としては世界でも類が無いほど成功していることが、患者さん側の工夫の必要性が理解されていないことにつながっていると言う意味です。そして医療資源がこれからかなり制限されることが予測されることから、もっと未開発の領域を知ってほしいという趣旨です。

例えば外来診察時間が短くてあるいは説明が不足していると言う不満があります。実は医師は説明する時間がないのではなく、患者さんの訴えをくみ取るのに四苦八苦しているのです。その短い時間に効率的に自分の困っていることを事前にまとめておく等の準備や医師に説明してほしいことを先に知らせておく重要性はなかなか理解が浸透していません。もちろん受診時の心得などは病院が先に指導すべきなのでしょうが、すぐには解決できないでしょう。
これが、診察時間1分ごとに受診料が1000円上乗せされる制度だったらどうでしょう。患者さんは事前に周到な準備をして効率的な受診をしようとするでしょう。
本当かどうか不明ですが、実際診察時間を長引かせないよう診察室に患者さん用のいすを置いていない病院があると聞いたことがあります。医療側の対応を一律かえることは不可能ですが、患者さんの主体的な努力でかなりの不満を解決できる方法があると啓蒙するのが当ブログの目標の一つです。

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