菅義偉官房長官は25日の記者会見で、集団的自衛権の行使を容認する場合に日本周辺から遠く離れた地域への自衛隊派遣を検討する可能性について「今の段階で、まだ方向性を示すべきではない」と述べるにとどめた。

 集団的自衛権を行使するかどうかを地理的概念では判断しないとの考えを安倍晋三首相が示したことに関連し、質問に答えた。

 同時に、行使容認に向けた有識者懇談会が今月17日に約7カ月ぶりに議論を再開したことを念頭に「安全保障を取り巻く環境の変化を踏まえ、日本の平和と安全を維持するためにどのように考えるべきか検討している。議論の結果を待ちたい」と指摘した。