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福島県沖の試験操業再開 汚染水問題でずれ込む

試験操業再開で水揚げされたタコ=25日午後2時すぎ、相馬市の松川浦漁港

 福島第1原発事故の汚染水海洋流出問題で中断した福島県沖の試験操業が25日、再開した。福島県相馬市の相馬双葉漁協の底引き船がミズダコなど約5.2トンを漁獲した。
 21隻が未明に相馬市の松川浦漁港を出て、約50キロ沖でミズダコのほか、スルメイカ、毛ガニなどを捕った。夕方に帰港して水揚げし、放射性セシウムのサンプル検査を実施した。
 県漁連が独自に定める1キログラム50ベクレル以下の基準をクリアすれば、26日から県内外に出荷する。
 同漁協試験操業検討委員会の立谷寛治委員長(61)は「漁業者が海に出られてうれしいが、消費者がどう反応するのかが気掛かりだ」と話した。
 県沖では原発事故で操業を自粛。同漁協は昨年、一部魚種の試験操業を始め、6月に漁期を終えた。今月上旬に再開する予定だったが、7月に汚染水問題が発覚し、再開を見合わせた。魚の放射性物質検査を実施した結果、異常値が出なかったとして再開に踏み切った。いわき市漁協は10月3日から試験操業を行う。


2013年09月26日木曜日


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