2013年09月22日

初めての鹿児島県

/石走ラーメン@鹿児島県薩摩川内市にてラーメン/鹿児島名産南国白くま/ざぼんラーメン@鹿児島県鹿児島市にてざぼんラーメン/鹿児島ラーメン豚とろ天文館本店@鹿児島県鹿児島市にて豚とろラーメン/夕陽を浴びる桜島/

 今回のラーメン修業はずっと快晴が続くなぁ。
 一時的に雨が降ったこともあったけど、店外待ちで振っていたタイミングは無いし。
 ここまでお店に振られることが無いのは、日頃の行いが悪い私にとって、何か信じがたいし。

 特急代がもったいないので、始発で起きて鹿児島へ、って、ホテルがある隼人も鹿児島か。
 ここ隼人の隣の国分から川内(せんだい)まではSUGOCAが使えるので切符を買う必要がありません。
 しかしして都内だと200円、300円程度の引き落としで済みますが、1000円を超える引き落としに備えて初めて5000円とかチャージしちゃったよ。

 川内駅は九州新幹線停車駅なので、駅舎はもの凄く立派、観光案内所とかお土産売り場とかは充実していますが、朝からやっている飲食店が皆無。
 お蕎麦とかうどんを売れとは言わないけど、コーヒーショップがあればそれなりに繁盛すると思うけどな。

 全く知らなかったけど今日は川内綱引きの日なんだ、一年に一度の日が抜けるような青空で良かったですね。
 で、目的の「キビナゴラーメン」の販売店、販売場所を探すもキビナゴのきの字も見つけられない。

 ラーメン屋の開店時間まで余裕があるので辺りを散策しましたが、飲食店を1軒も見つけられず、駅ビル(?)1階にあったイタトマで。
 それなりのイタリアンを出すイタトマじゃなくて、カフェジュニアの方なのでカフェ中心、久し振りに(多分)分煙されていないお店でした。

 駅から真っ直ぐ徒歩2分の石走(いしはしり)ラーメン@鹿児島県薩摩川内市、開店一番でしたが最後まで1人でした。
 定刻に開店して店内へ、入って右手の厨房にいらっしゃる店員さんは二組の夫婦と同年代の女性店員一人の五人体制、家族総出と言うことでしょうか。

 厨房に面したカウンター5席、テーブルは4人掛けが2卓、奥の小上がりは4人掛けが5卓ありました。
 タイミングによっては店内満席になるんだろうなと思いを馳せながらカウンター席に座り、見上げるようにしてメニューを見ます。
 ラーメン、チャーシューメン、みそラーメン、チャンポンラーメン、サイドメニューはめしとおにぎりで、なぜ2種類用意されているのか分からないです。

 ラーメンの出来上がりを待っていると、先にレンゲと箸の入った箸箱とタクワン二枚が出されます。
 私の地元ではたくわんと言えば真っ黄色ですけど、こちらのは随分と薄い黄色で、ひょっとして千枚漬けなのかも知れません。

 タクワンを食べるタイミングが分からず、とりあえず手を付けずにいると、お待たせしましたとラーメン600円が運ばれてきました。
 スープは化調含みの純豚骨出汁、ニンニクなども感じられますがキビナゴは全く感じられません。
 この川内でキビナゴが名産であってもラーメンに使うかどうかとは関係ないですからね。
 自家製麺と謳われた縮れた中細麺、低加水なのかうどんのように柔らかめで、「ウチはウチのやり方で二代に渡って営業しているんでね」という姿勢、良いですねぇ。

 茹でたもやしがたっぷり乗せられて、立てかけるように4枚のチャーシュー、チャーシューが立てかけて無い面をカバーするように刻みネギをたっぷり乗せてあります。
 麺量はそれなりにありましたけどとても美味しくて一気に食べきり、ご馳走様でした。
 お会計を済ませて店員さんにキビナゴラーメンのことを聞くと「なんか市役所の先の公園のイベントで出すらしいよ。でも今日は綱引きだけら、イベントは休み」と他人事の様です。
 そうなんだ、それじゃあどんなにネットを探しても提供する店が分からなかった訳だ。

 来た線路でそのまま鹿児島に戻ります。
 鹿児島には新幹線停車駅の鹿児島中央駅と鹿児島駅があるけど、鹿児島駅で降りたら閑散として駅ビルさえない。
 厚木と本厚木みたいなものか(こんな例えでは返って分かりにくいか)。

 鹿児島駅と鹿児島中央駅の先までを繋いでいる市電、長い距離乗るならともかく、短い距離で全区間160円は高くないか。
 とは言っても、便利なことは便利なので、満席になるほどの利用客です。

 市電に数駅乗ってラーメン屋に向かうと臨時休業。
 怒って看板を蹴っても、悲しんで泣いてもお店は営業したりしないので、とぼとぼと次の店を目指します。

 途中、あまりにも雄大で気になって仕方ない桜島へ、島に渡ったワケじゃなくて対岸から眺めただけだけど。
 こんなに近いなら、もし噴火でもしようならもの凄く怖いだろな。

 続けて気持ちを切り替えるためにコンビニで休憩、たまにはアイスを食べてみるかと鹿児島名産南国白くま210円
 店内のテーブルに座るとACコンセントが用意されているじゃないか、コンビニで携帯充電とか鹿児島は随分進んでいるな。
 しかしして実際は車移動の人が殆どだろうから、携帯の充電は車で済ませると思うと、じゃあ、このコンセントは誰向けだろうか。

 砂煙というか火山灰煙の中、30分歩いてざぼんラーメン@鹿児島県鹿児島市、っていうかなんなのこれ。
 新宿で働き出してすぐに歌舞伎町で遊ぶようになり、当時の〆ラーメンはりしりかざぼんでした(いまでも両店とも形を変えつつ存続している)。
 ざぼんは鹿児島ラーメンと言うふれ込みで、(当時にしては)濃厚な豚骨スープに細麺、そして付け合わせのタクワンが印象的でした。

 そして、いつかは鹿児島の本店に、と、20年経って来てみると、ざぼんラーメン、ざぼんの里、麺処ざぼんと、駐車場を囲むようにして似て非なるざぼんが3軒も集結しています。
 どこが本店?と言うより、なぜ?と店先の看板をみると、ざぼんラーメンはラーメンがメイン、麺処ざぼんはラーメンもあるけどうどん、お蕎麦を販売、ざぼんの里は一応ラーメンもあるけど喫茶店の位置づけのようです。
 それにしてもこんなに営業形態があるんだ、日本は広いし、オレはラーメン屋のコトを何にも分かっちゃいないな。

 階段を登って店内に入ると「こちらでお願いします」と受付での前金食券購入制、てっきりテーブルに座ってお冷やでも飲みながら何を食べるか決めようと思っていたので出鼻をくじかれます。
 つい先客に釣られてラーメンとビールをお願いし、食券を持って空いているカウンター席へ。
 100人は入れるほどの広さ(他の2店も同じくらいの広さ)、カウンター席に座ると店員さんが付いてきていて、さっとお冷やとお手元を置いて食券を引き取っていきました。

 テーブルを見ると大きなボトルがどんと置いてあったので、さてはタクワンだなと蓋を開けてみると、タクワンじゃなくて千枚漬けじゃないですか。
 鹿児島と言うことから考えると桜島大根を使った甘酢の千枚漬け、美味しい、甘味が強くてビールのアテにはちょっと厳しい。

 シュガーポットには刻みニンニク、後からたっぷり入れようと楽しみにしていたら、先ずは生ビール500円。
 ぷはぁ、生き返ったよ、まさかと思うけどビールを美味しくするために粉塵があるんじゃないだろうか(あるわけないでしょ)。

 ビールを半分も飲まないウチにざぼんラーメン800円、地方にしては強気の値段設定かと思われる方もいるでしょうけど、このメニューがベースメニューで一番安く、他にはチャーシューメンしかありません。
 白濁した豚骨スープは力強さは無いけどとても美味しい、歌舞伎町のとはだいぶ違う感じがするけど。
 揚げネギが散らしてある部分や青ネギの部分で味が変わるんだなと思ったら、底より良くかき混ぜろと、良くかき混ぜたら醤油の辛みが豚骨スープの甘味を引き立ててさらに美味しい。

 細麺は決して柔らかめの茹で加減ではなく、とても美味しくするすると食べられます。
 豚バラ肉と思われるチャーシューは4枚も乗せてあって、これがまたとても美味しい。

 メンマ、キクラゲ、野菜はキャベツにモヤシ、途中から刻みニンニク投入で一気に味が変わりましたが、とっても美味しい。
 時間帯関係なくお客さんが沢山来るわけだな、チャーハンも餃子も美味しそうだったので、また食べに来よう。

 またまた粉塵にまみれながら駅近くの次の店に向かいますが、あまりの炎天下に息が絶え絶えです。
 川沿いに観光案内所があったのでペットボトルのお茶を飲みながらクールダウン、観光ビデオを10周ほど観てしまった。

 近い遠いの感覚はその地によって違いますけど、私にとっては「鹿児島中央駅から近い」ラーメン屋、鹿児島ラーメン豚とろ天文館本店@鹿児島県鹿児島市
 チェーン店がどのように鹿児島ラーメンを表現しているのか興味がありました。
 目的の場所についてパッと見たらシャッターが閉まっているので「なんだよぉ」と思ったら、すぐ隣で営業されています。
 資金が潤沢ではない個人店ならいざしらず、チェーン店なんだから、もう少しなんとかした方がいい気がするけど、それは関東の理屈なのかもしれません。

 店内は間口が狭く、カウンター席のお客さんにぶつかりそうになりながら店内へ入ると、5人もの店員さん、全員で配膳に対応されていました。
 (戸が開く音はしたと思いますが)そっと店内に入ったこともあって誰にも気が付いてもらえず、お冷やも出てこないし注文も取りに来ません。
 お店にもお客さんを選ぶ権利はあるよな、と他の店に行こうとしたらやっと声が掛かりました。
 カウンターは6席、残りは小上がりで4人掛けが6卓、小上がりでは居酒屋よろしく盛り上がっている団体二組。

 程なくして豚とろラーメン650円、なんか先月、大阪はなんばで見かけたような麺相です。
 とろみを感じる豚骨スープは僅かに振られた白胡麻の風味も相まって、チェーン展開たる味わいです。
 細麺は博多から直送と書かれていましたが、書かれていなくてもいい感じでスープに合っています。
 さて、チャーシューの代わりにトッピングされている豚トロ、希少部位なのにさらに黒豚のみに限定しているらしく、単品でビールのアテにしたいほどの美味しさ。

 他は揚げネギ、細切りキクラゲ、青ネギと美味しく頂きました。
 卓上には大根の千枚漬けを入れたボトルが置かれていましたが、手が届かないほど遠くて断念、6人席で1つなのは少ない気もするけど、それは関東の理屈なのかもしれません。

 食べ終わって
 鹿児島中央駅までぶらぶらと歩きます。
 細い川や斜めの道があって、ぱっと勘では方向が分かりにくいです。

 鹿児島湾沿いに走る日豊本線、なんとか海側の席に座って夕陽を浴びた桜島を眺めて。
 明日は朝一番で行くのは止めて2本目で行くことにしよう。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
鹿児島巡業お疲れさまでした。
せっかくいらっしゃったのにお会いできなくて残念です。

先日の記事の方ですが、桝元のスーパー激辛(25辛)が辛くないなんてすごいですね!
自分は大辛(5辛)でもかなり辛く感じるので、敬服の至りです。
やっぱり常日頃中本で精進されている結果ですかね。

キビナゴラーメンは開発されたばかりで21日に発売になったところなので
まだまだ定着していないのかもしれません。
他にも、もう発売10年以上になってお馴染みになってきた串木野のまぐろラーメンや、
それよりは新しいですが枕崎の鰹ラーメンなどもおすすめです。
また、お口に合うかは分かりませんが、他にも地元民に愛されている鹿児島ラーメンや、
本家本元むじゃきの白くま、鹿児島の旨いものが一堂に会した屋台村など、
ご案内したいお店が山ほどあります。
LCCも就航していることですし、ぜひまた鹿児島ラーメン修行にいらっしゃってください。
Posted by くまきち at 2013年09月25日 18:41
先日は旅行と誤解してすみませんでした。
今回の修業で何か得るものはありましたか?

ざぼんラーメンさん、美味しそうですね♪
私は無知なもので都内にもあるとは知りませんでした。
ふらわさんのブログではいつも色々なことを教えていただいて本当にありがとうございます。

石走さん、ざぼんラーメンさんの千枚漬け、
私が食べたことがある千枚漬けとは根相が違いますが美味しそうですね。
いつかは九州に行ってみたいと思います。
Posted by tomoco at 2013年09月25日 22:00
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