選挙:堺市長選 共候補者アンケート/上 /大阪
毎日新聞 2013年09月25日 地方版
毎日新聞は、堺市長選(29日投開票)に立候補している無所属現職の竹山修身氏(63)と大阪維新の会新人の西林克敏氏(43)にアンケートを実施した。交通政策や市政への住民参加など9項目の回答を3回に分けて紹介する。各項目の(1)では現状と課題を、(2)では今後どのように取り組むかを聞いた。(届け出順)
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◇竹山修身(たけやま・おさみ)氏(63)=無現
◆堺市の姿
(1) 政令指定都市としての権限と財源を活(い)かし、「子育てのまち堺」「歴史文化のまち堺」「匠の技が生きるまち堺」に向け、着実に前進している。
(2) よりよい堺にしていくには、都構想による権限と財源の吸い上げではなく、国や府に一層の移譲を求め、子育て、医療、福祉、教育などを堺市が一元的に担い、住民サービスの向上を図る。また、救急医療や観光など様々な分野で「南大阪の中核都市」としての役割を果たしていく。
◆交通政策
(1) 高齢者が100円でバスに乗れる、おでかけ応援バスが平日すべてに拡充されたことや、泉北高速鉄道の運賃値下げが来年春の実現に目途がついたことなど、堺市内の交通事情は改善している。しかし、東西交通が大きな課題として残っている。
(2) 短期的にはバス専用レーンの設置などバスの定時性確保に全力を挙げる。中長期的には、採算性をしっかり見極めた上で、専門家会議の結果も踏まえて、最適な交通手段の導入を検討していく。
◆教育や子育て
(1) 大阪府内トップの子ども医療費助成や待機児がゼロに近づくなど子育て環境が充実し「子育てしやすいまち」としてメディアに取り上げられ、外部評価も高まっている。一方、子どもたちの「自己肯定感」が高くないとの分析がある。
(2) 1期目に取り組んだ無料の放課後学習「マイスタディ事業」を更に充実させ、落ちこぼれそうな子、勉強が嫌いな子を、勉強がわかる子、学校を好きな子にし、子どもたちの自尊心、自己肯定感を培いたい。
◇西林克敏(にしばやし・かつとし)氏(43)=維新
◆堺市の姿
(1) 堺市は、84万人の人口と150平方キロメートルの面積を持ち、基礎的自治体としては大きすぎる自治体である。だが、巨大な大阪都市圏の一部でもあり、単独で都市圏全体に関わる諸問題に対応できていない。