汚染水漏れ:タンク内側のボルト2本に隙間
毎日新聞 2013年09月25日 20時20分(最終更新 09月25日 22時23分)
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れた問題で、東電は25日、このタンク内側の底板のボルト2本の周辺に隙間(すきま)が見つかったと発表した。東電は「漏えい場所の可能性が高い。さらに(隙間が生じた)原因などを調査したい」としている。
東電は、8月に約300トンの汚染水が漏れたタンクの側板を撤去し、底板を残したまま、汚染水が漏れた場所を調査してきた。底板の表面に広く泡を塗り、底板の下部から吸引したところ、表面側のボルト2本の根元付近から泡が吸い込まれるのを確認した。ボルトに緩みは無いという。
今月20日に「底板の継ぎ目でボルト5本に緩みが見つかった」と発表していたが、今回の2本はこれとは別のボルト。東電は「今回見つかった隙間2カ所については局所的な試験をして、漏えい量なども調査していく」という。【渡辺諒】