【木村俊介】東京電力福島第一原発でタンクから高濃度の汚染水300トンが漏れた事故で、東電は25日、漏れたタンクの底を調べたところ、つなぎ目の部分2カ所で隙間を確認したと発表した。東電はこの部分から汚染水が漏れたかどうかを調べる。
東電は25日、タンクの底の鋼板をつなぎとめているボルトのまわりに泡を塗り、タンクの下部から空気を吸い込み漏れがないか調べた。その結果、南側にある隣り合う2カ所のボルトのあたりから泡が吸い込まれた。隙間があると考えられるという。
これまでの調査で、タンク底部の東側で、底板をつなぐボルトの緩みが5カ所で見つかっている。しかし今回の泡を使った調査では、緩みがあった部分から泡の吸い込みはなかったという。