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粗糖の国際価格、4カ月半ぶり高値 輸出増観測が後退

2013/9/25 23:12
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 精製前の砂糖である粗糖の国際相場が反発している。指標となるニューヨーク先物市場では25日の時間外取引で1ポンド17.44セント前後(期近)で推移し、約4カ月半ぶりの高値をつけた。2010年以来の安値圏にあった7月中旬と比べ9%強高い。コーヒー豆価格も上昇しており、低迷が続いていた新興国の1次産品市況は下げ止まる兆しが出ている。

 主産地ブラジルの通貨レアルの下落が一服し、輸出の増加観測が後退したことが主因だ。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、ニューヨーク粗糖市場のファンドの買い越しは17日時点で約7万6000枚(1枚11万2000ポンド)と8月末比約2倍に増えたが、足元はさらに増加しているとみられる。

 ブラジル中南部で降雨が続き生産の減少観測も強材料視されている。中南部は年間約3400万トンと世界全体の2割程度を生産し、秋から年末にかけサトウキビの収穫作業が本格化する。だが降雨予報が出ているため今後、収穫が順調に進まず収穫を放棄する可能性も指摘され始めている。市場では「さらなる上値を試す場面も出てきそう」(米先物会社のグローバルプライス社)との声もある。

 コーヒー豆は指標のニューヨーク先物が現在1ポンド117セント台。9月中旬の約4年ぶり安値から6%上がった。大幅に売り越しているファンドが利益確定の買い戻しに動いている。

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