UPDATE 2-米耐久財受注、8月は微増 政府支出の不透明感から投資抑制の可能性
(内容を追加しました) [ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した8月の耐久財新規 受注は前月比0.1%増となった。自動車・部品受注の増加がけん引する形で前月からプ ラスに転じた。ただ、わずかな増加にとどまり、政府支出の行方に対する不透明感が高ま るなか、企業が投資を抑制している可能性があることが示された。 市場予想は変わらずだった。自動車・部品は2.4%増。輸送機器を除く新規受注は 0.1%減だった。 コア資本財とみなされ、国内総生産(GDP)の算出に使用される航空機除く非国防 資本財の出荷は1.3%増。過去2カ月の減少からプラスを回復した。 ただ、企業の設備投資の目安とされる航空機除く非国防資本財の新規受注は1.5% 増。市場予想の1.9%増には届かなかったほか、前月の3.3%減を相殺するには至っ ていない。 ニューエッジ・ストラテジーのアナリスト、アナリーサ・ピアッツァ氏は、「経済の 先行きが不透明となっていることから、企業は設備投資に慎重な姿勢を崩していない」と の見方を示した。 キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・アッシュワース氏は「第3・四 半期の設備投資の伸びはかなり減速する可能性がある」と指摘。ただ第4・四半期には回 復するとの見方も示した。 *米耐久財新規受注に関するグラフィックはこちらをご覧ください。 link.reuters.com/huq55t 統計の詳細は以下のとおり。 (季節調整後、前月比%) 8月 7月 6月 耐久財新規受注 0.1 -8.1 3.9 輸送機器を除く -0.1 -0.5 0.1 国防関連を除く 0.5 -7.5 2.9 製造―受注残 -0.2 -10.9 5.2 一次金属 -0.5 -0.2 -1.4 一般機器 0.9 -0.5 0.9 コンピュータ/電子機器 -3.4 -2.6 -0.8 コンピュータ関連 7.8 -13.5 unch 通信機器 -1.7 -7.0 -12.8 電気機器・製品 -0.5 -5.1 -0.1 輸送機器 0.7 -21.9 11.7 自動車・部品 2.4 0.4 0.1 非国防航空機・部品 -1.2 -58.9 33.8 国防航空機・部品 -11.8 -3.1 21.8 資本財 -0.8 -18.1 9.0 非国防資本財 -0.2 -17.4 6.9 航空機除く非国防資本財 1.5 -3.3 1.1 国防資本財 -6.5 -23.7 28.6 総受注残 unch 0.2 2.1 総在庫 0.1 0.3 0.1 総出荷 0.9 -0.1 -0.1 航空機除く非国防資本財 1.3 -1.4 -1.0 前回発表 7月 6月 5月 耐久財受注 -7.4 3.9 5.5 製造業受注 -2.4 1.6 3.0 エコノミスト予想(ロイター調査) 耐久財新規受注 変わらず 輸送機器除く +1.0 pct 航空機除く非国防資本財 +1.9 pct
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現実味増す米デフォルト懸念
米国では、政府のデフォルト(債務不履行)という「考えられない」事態が実現するのではないかとの不安が増しつつある。
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