秋の味覚「活イナゴ」

長野日報社 グルメ 2013年9月25日

 伊那市上新田の信州珍味つかはら(塚原慎也社長)は、名物の「活(かつ)イナゴ」を入荷し、販売を始めている。今年は台風18号の影響で入荷量は少ない。貴重な秋の味覚を買い求める人で、店は朝からにぎわっている。
 同店は、生きたイナゴを米どころの秋田、山形、新潟県のほか、県内の北信地方や地元上伊那地域から仕入れ、つくだ煮にも加工して販売。初日の24日は150キロを入荷したが例年の半分以下という。
 上伊那はイナゴを食べる風習があり、根強い人気がある。活イナゴ2キロを購入した同市高遠町の男性(75)は「秋の味覚として毎年楽しみにしている。昔は自分でよく捕ったもの」と笑顔だった。
 同店には予約注文が殺到しているといい、前社長の塚原保治さん(69)は「最近は健康のため昆虫食に関心を持つ人が増えている」と話す。
 活イナゴは1キロ3990円で、10月下旬まで販売。水曜定休。午前10時~午後7時。予約、問い合わせは同店(電話0265・76・0591)へ。

長野日報社のサイトへ

最新マップ