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事件
警視庁の漏洩情報に山口組資料 背景に捜査員と組員の「利害一致」
指定暴力団山口組の2次団体「弘道会」と関係が深いとされる風俗店グループの実質経営者(55)が愛知県警の担当警部を脅迫したとされる事件の公判では、検察側証人の県警OBが「風俗店への家宅捜索の予定などを教える代わりに現金などを受け取っていた」と、経営者側との癒着を告白した。
弘道会は山口組トップとナンバー2人の出身母体で、警察当局との対決姿勢を鮮明にする一方、捜査の進捗(しんちょく)状況や捜査員の個人情報など内部情報を積極的に収集しているとされる。
経営者の元交際相手の女性も「『警察もカネで買える。一番ランクが上の人を2千万円で買った』と言っていた」と証言。買収工作が県警上層部にも及んでいたことを示唆し、事態の深刻さを浮き彫りにした。
暴力団捜査の経験が長い警視庁OBは「暴排条例の影響などで暴力団が表立った活動を控え、捜査員と組員が個人的に水面下で結びつく傾向が強まっている。弱みを握られたり、功名心に駆られたりした捜査員が取り込まれる恐れが増している」と指摘する。
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