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      3年ぶりコメ出荷へ検査開始

      3年ぶりコメ出荷へ検査開始

      原発事故のあと、コメづくりが初めて全面的に再開された広野町で、3年ぶりのコメの出荷に向けた放射性物質の検査が25日、始まりました。
      25日は、隣の楢葉町にあるJAの倉庫で検査の開始式が行われ、町の担当者が装置のスイッチを押して、放射性物質の検査が始まりました。
      担当者は袋詰めされた玄米を次々と検査装置に通し、国の食品基準より厳しく設定された基準を下回ると袋に検査済みのシールを貼っていました。
      原発から半径30キロの圏内にある広野町では、原発事故のあとほとんどの農家がコメづくりを自粛していましたが、去年、試験栽培したコメがすべて国の放射性物質の基準を下回ったとして、ことしは3年ぶりに町内の水田の半分近い110ヘクタールで作付けが再開されました。
      収穫されたコメはすべて、出荷前に放射性物質の検査が行われ、安全が確認されますが、消費者にどこまで受け入れられるのか課題となっています。
      広野町で農業を担当する松本正人課長は、「最も重要なのは消費者の信頼なので、広野町のコメはすべて検査しているから安全で基準を超えるコメは一袋も出荷されないことをPRしていきたい」と話していました。

      09月25日 13時14分