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【社会】

福島沖の試験操業再開 相馬 20隻出港「やる気示す」

試験操業再開のため、松川浦漁港から出港する漁船=25日午前2時10分、福島県相馬市で

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 福島県北部の相馬双葉漁業協同組合が二十五日、東京電力福島第一原発事故による汚染水問題のため中断していた試験操業を再開し、午前二時ごろ、約二十隻の漁船が松川浦漁港(相馬市)から次々と出港した。同日午後に帰港し、水揚げする予定。

 佐藤弘行組合長は出港前、集まった漁師たちに「東電や国、世の中の人たちに『本格的な操業を目指していく』というやる気を示すため、試験操業をしていかなければいけない」と呼び掛けた。

 水神丸の船主、浜内正芳さん(58)は「漁に出られるのはうれしい。風評被害のことが頭に残っているが、一歩ずつ進むことでやる気を伝えたい」と話し、船に乗り込んだ。

 福島県漁業協同組合連合会は八月二十八日、汚染水問題が深刻化したため試験操業の中断を決めたが、九月二十四日に「検査の結果、放射性物質の数値に問題はなく、魚は安全と確認できた」と再開を決めた。対象はタコやイカなど十八種で、放射性物質を検査した上で市場に出す。県南部のいわき地区の漁協も、十月三日に試験操業を始める予定。

 

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