サイバー攻撃、対処へ演習　５省が初実施

　政府は２５日、官公庁や大企業を狙ったサイバー攻撃に対処する能力を向上させるため、総務省や防衛省など５省が参加する初めての実践的なサイバー防御演習を東京都内で実施した。各省のシステム担当者計２５人が参加し、巧妙化する攻撃への対応方法を学んだ。

　演習は、特定の職員個人に宛ててウイルスが仕込まれたメールが送り付けられるなどの「標的型攻撃」でシステムがウイルスに感染し、内部の情報が流出したとの想定で行われた。午前に民間企業の専門家から講義を受けた後、午後からは、パソコンを使ってウイルスの侵入経路の分析や被害の特定、感染した端末の隔離などの対処を手掛けた。