ここから本文です
[PR] 

個人情報、6億件超流出か 不正アプリでスマホから抜き取り

京都新聞 9月25日(水)16時29分配信

 コンピューターウイルスの機能を持たせた不正アプリでスマートフォン(多機能携帯電話)の電話帳データなどを抜き取ったなどとして、京都府警サイバー犯罪対策課と山科署が、不正指令電磁的記録(ウイルス)作成や同供用などの疑いで、大分県の出会い系サイト運営会社元会長や、東京都のIT関連会社元社長ら6人を逮捕したことが25日、捜査関係者への取材で分かった。男らが不正入手した個人情報は延べ約6億5千万件に上る疑いがあるという。
 捜査関係者によると、男らは、アプリを使ってメールアドレスや電話番号などのデータを抜き取ったり、不正なプログラムを悪用する手口で個人情報を集めていた。
 府警は、男らが入手したアドレスを悪用して出会い系サイトに勧誘するメールを送りつけていたとみている。出会い系サイトの運営による売り上げは2007年以降で約8億4千万円に上るという。
 捜査関係者の説明では、男らは昨年7月、スマホの個人情報を勝手に外部送信するウイルスの機能を持たせたアンドロイド端末向けのアプリを作成して公開し、利用者にダウンロードさせるなどした疑いが持たれている。
 男らの不正アプリは「電池長持ち」などと利便性をうたい、利用した約8千台のスマホがウイルス感染したとみられるという。
 ネット犯罪に詳しい独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、スマホの端末情報や電話帳データを外部送信する同様の不正アプリは12年度から現れ始めた。アプリの名目は「充電長持ち」「電波改善」「動画再生」などが目立ち、インストールしてもうたわれている効果はなく、端末情報を抜き取られるだけという。

最終更新:9月25日(水)16時29分

京都新聞

 
コメントリニューアルに関するご意見・ご要望につきましては、こちらからお寄せください。

PR

注目の情報


PR

注目の商品・サービス

PR