台風18号で合計34万人に避難を勧告した大阪市の橋下徹市長と堺市の竹山修身(おさみ)市長が、災害時の「リーダーシップ」を巡って、さや当てを演じている。
大和川は大阪市と堺市の境を流れる。16日の大雨で氾濫(はんらん)の恐れが出てきたため、大阪市は29万9千人、堺市も4万2千人に避難を勧告した。
堺市の竹山市長は16日午前8時半ごろから川の増水状況を視察し、勧告を決めた。同日、記者団に「現場主義がリーダーシップの大きな要。リーダーが判断するにあたって、現場を知っていることが一番大事だと思う」と語った。
一方の橋下市長は自宅で勧告を判断した。18日に報道陣から対応を問われた橋下市長は「フリーになるのがトップの役割。ドタバタ慌てふためくのは最悪」と自賛。避難勧告中、自宅からツイッターで堺市長選の話題を連続投稿していたが、「それだけ余裕があるということ」と強調した。
29日投開票の堺市長選では、現職の竹山氏と、橋下氏が代表を務める大阪維新の会の西林克敏氏が争っている。
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朝日新聞官邸クラブ