ニュース詳細
「脱原発」の東海村長が退任9月20日 13時10分
K10046869811_1309201315_1309201329.mp4
原発が立地する自治体のトップとしては異例の脱原発の主張を続けてきた茨城県東海村の村上達也村長が20日退任し、今後はフリーな立場で脱原発の発言を続けていきたいという考えを示しました。
東海第二原発が立地する東海村の村上村長は20日、任期満了を迎えて退任しました。
平成9年に初当選した村上村長は、おととしの福島第一原発の事故などを受けて原発が立地する自治体のトップとしては異例の脱原発の主張を続けてきました。
退任にあたって記者会見した村上村長は「東日本大震災が起きてからの2年半は、東海第二原発の是非を巡る論議などさまざまな問題が起き、心臓破りの坂を乗り越えるような心境だった」と述べました。
そのうえで「原発事故をきっかけに国民1人1人が原発の是非について考えるべき時が訪れた。今後はフリーな立場で自分の考えを発言し続けたい」と述べ、今後も脱原発の発言を続けていきたいという考えを示しました。
また、この後の退任式では、村の職員に対し「東海第二原発について村としての方向性を決めざるをえない時がくるので、その時に向けて知識と経験を積み続けてほしい」とあいさつし、職員に見送られながら村役場をあとにしました。
村上村長に替わって東海村の新しい村長に就任する前の副村長の山田修氏は、東海第二原発の運転再開の是非について「住民の意見を幅広く聞きたい」として、予断を持たずに判断する考えを示しています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|