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汚染水浄化 具体的計画作成へ
9月20日 6時58分

汚染水浄化 具体的計画作成へ
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東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の浄化を来年度中に完了させるという目標を掲げた東京電力は、達成に向けた具体的な計画を早急に作ることにしています。
汚染水対策には難題が多く、適切な計画を示して、実行していけるかが問われます。

東京電力によりますと、福島第一原発の汚染水は、タービン建屋の地下や山側のタンクにたまっているおよそ44万トンのほか、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルにも1万5000トン以上がたまっています。
これについて19日、福島第一原発を視察した安倍総理大臣から要請を受けた東京電力は、来年度中に浄化を完了させるという目標を掲げ、具体的な計画を早急に作ることにしています。
対策の1つとして、東京電力は汚染水の放射性物質を減らす「ALPS」と呼ばれるすでにある設備に加え、同じ処理能力を持つ設備と政府が進めるより高機能の処理設備を設置して1日当たりの処理量を少なくともこれまでの3倍の1500トンにすることを検討しています。
しかし、今ある設備でも、腐食による穴が見つかるなどして試運転が止まっているうえ、稼働した場合でも、トリチウムという放射性物質を取り除くめどが立っていないという課題は残ります。
また地下水を建屋周辺に流れ込む前にくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」という対策でも、山側のタンクで汚染水およそ300トンが漏れ、影響が懸念されているほか、風評被害を心配する漁業者の合意を得られるか、難しい課題になっています。
さらに、トレンチにたまった汚染水の除去についても技術的な課題があり、こうした課題を踏まえた適切な計画を示して、実行していけるかが問われます。

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