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君が代斉唱 口元で確認求める通知
9月19日 12時23分

君が代斉唱 口元で確認求める通知
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公立学校の教職員に対し、入学式や卒業式で君が代を起立斉唱することを条例で義務づけている大阪府の教育委員会が、府立のすべての学校に教職員が実際に斉唱しているかを口元を見て確認するよう求める通知を送っていたことが分かりました。

この通知は、一部の公立高校で秋の卒業式が行われるのを前に、今月4日、大阪府教育委員会が府立のすべての高校と特別支援学校の合わせて169校に送りました。
通知では、入学式や卒業式などの式典で教職員が君が代を起立斉唱するよう、校長などが職務命令を出すことを促しています。
そのうえで、教頭や事務長が、これまでどおり起立していることを確認するのに加え、実際に斉唱しているかを口元を見て確認し、従わなかった教職員の名前を報告するよう求めています。
大阪府では、おととし6月、公立学校の教職員に対し、式典での君が代の起立斉唱を義務づける全国で初めての条例が施行され、これに従わなかったとして、これまでに延べ81人の教職員が減給や戒告などの懲戒処分を受けています。
大阪府教育委員会は「ことしの入学式で、起立したものの斉唱しなかった教員がいたことなどから、確認を徹底し、条例を守るよう促すことにした」と説明しています。
これについて、大阪府の府立高校の教職員で作る組合の志摩毅執行委員長は「君が代の起立斉唱を義務づけることは思想の自由などを侵すもので、心の内面に近い斉唱しているかどうかを細かく確認することは人権侵害のおそれがある」として反発しています。
大阪府の松井知事は記者団に対し、「教育公務員として規則にのっとった行動を取るのは当然だ。そのチェックは教育委員会の役割であり、しっかりやってもらいたい。起立斉唱を指導する立場の教員が、それをやらなかったら子どもたちが『そういうことが大人の社会で、ルールは破るためにある』と思ってしまう。こういう条例は、本当は無いほうがいいが、それだと指導してもやらない教員が出てしまうことが一番の問題だ」と述べました。

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