能見が8回1失点の快投。CSでも頼みます!!(撮影・加藤孝規)【拡大】
(セ・リーグ、阪神6-1DeNA、20回戦、DeNA11勝9敗、24日、甲子園)余裕すら漂った。能見が完全に自分を取り戻した。前回18日の広島戦(マツダ)での完投星に続いて、安定感たっぷりの8回1失点ピッチ。11勝目をつかみとり、来るCSへ、またひとつギアを上げた。
「(前回に勝って)勝ち星がつくと、投手はガラっと気持ちが変わる。全体的にボールが低めにいっていたので、最少失点に抑えられた。チームが勝つというのがね、1番よかった」
一回二死から梶谷に右越えソロを浴びたが、引きずらない。同点の四回二死二、三塁の最大の山場も、荒波を131キロのフォークで空振り三振斬りだ。六回以降はハマ打線を全く寄せ付けず、3イニングをパーフェクト投球。140キロ中盤の直球にフォーク、チェンジアップなどを低めに制球し、散発4安打に封じ込めた。自身、久しぶりの連勝(6月25日-7月9日、ともに中日戦以来)に白い歯がこぼれた。
ポストシーズンへ視界良好だ。CSファーストステージの10月12日の“開幕投手”が濃厚な能見が上昇気流に乗った。続く2戦目が見込まれるメッセンジャーも前日23日に完封勝利を挙げ、絶好調だ。左右の両輪の存在が4度目にして初のファーストステージ突破へ、頼もしい限りだ。