三回、マートンが内角球を技ありでとらえ、中前へ同点打を放った(撮影・岡田亮二)【拡大】
(セ・リーグ、阪神6-1DeNA、20回戦、DeNA11勝9敗、24日、甲子園)どうにも止まらない。バットを振れば『H』ランプが灯るカーニバル状態だ。マートンが同点適時打を含む猛打ショー。それでも主役を称えるところが、M砲らしい。
「相手がいい投球をしていたが、最後は西岡選手が打ってくれて勝てたヨ」
まずは0-1の三回二死二塁だった。DeNA先発・加賀美の内角を突いた真っすぐを、腕を折りたたみながら中前へと落とす芸術タイムリー。3試合連続打点で試合を振り出しに戻すと、1点リードの七回二死二塁でも中前打。西岡&俊介の連続適時二塁打で4点を奪った直後の八回二死二塁では、遊撃への内野安打を放った。
ここ6試合で、球団新記録の4戦連続を含む5度の猛打賞を記録。この間、27打数17安打、打率・630という超ハイアベレージで、相手投手からすれば、投げるところがない…と悲鳴が聞こえてきそうだ。
リーグ1位の安打数も166本にまで上乗せ。来日4年で3度となる最多安打のタイトルも、ぐっと近づいてきた。
シーズンも残り10試合とカウントダウンに入った。2年契約の2年目。来季の去就が注目される助っ人だが、今は口癖のように「1戦1戦ネ」の心で戦う。CSからの日本一へ-。その打棒でチームをけん引していく。(栃山 直樹)
(紙面から)