不正アクセス:庁内ネット侵入 25日に大阪市職員再逮捕
毎日新聞 2013年09月25日 02時30分(最終更新 09月25日 02時49分)
大阪市職員が庁内ネットワークに元上司のパスワードで不正侵入したとされる事件で、不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕された建設局職員、西野和晃(かずあき)容疑者(32)が「他人からの評価が気になり、ネットワークに侵入した」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。西野容疑者が他の職員3人のパスワードでも不正アクセスしていた疑いが強まり、大阪府警は25日、同容疑で再逮捕する方針。
西野容疑者は今年5〜6月に3回、春まで所属していた部署の上司のIDとパスワードを入力して不正にログインしたとして逮捕された。捜査関係者によると、昨年以降、3人の職員のパスワードなどで十数回にわたって不正にアクセスした疑いも浮上したという。
市によると、西野容疑者は約300回不正アクセスを繰り返し、うち約200回で侵入に成功。88回は人事室で、昇任試験の資料を閲覧した形跡もあったという。パソコンには上司が評価をつけた「人事考課シート」も保存されていた。他人のパスワードは「氏名や誕生日などから推測した」と話しているといい、府警が裏付けを進めている。【畠山哲郎】