今、各分野で言論封圧の動きがみられる。
そうした流れを放置すれば、いつの日か日本は言論の自由がほとんどない国になる。
映画「少年H」の宣伝文句、「 やがて戦争がはじまり、軍事統制が始まり、おかしいことをおかしいと自由に発言しづらくなっていく中、」の記述があった。今の日本でどの大手新聞でもTVでもいい。「おかしいことをおかしいと自由に発言できる」社があるか、ない。原発であれ、TPPであれ、発言の封鎖が行われている。
一昨日明治大学に出かけた。
学生250名位いた。驚くほど熱心に聞いてくれた。どの顔も、どの顔も熱心に反応していた。そこで「キールの海洋研究所が行った太平洋汚染10年間の予測図」を知っていますか」と問うた。誰も知らない。(今、世界中に拡散中(「太平洋 #放射能 汚染10年間予想図 #Fukushima PacificSea #Radiation」をペイストし、GOOGLEで検索していただければ画像が出る)、セシウム137の拡散を、当初の放出だけでシミュレーションしたものであるが、2015年3月には北米大陸西海岸すべてが高い濃度の汚染水で覆われる)。
このシミュレーションが意味を持つのは、安倍首相は2020年夏季五輪の招致演説で、東京電力福島第一原発の汚染水漏れについて「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」と強調し、「汚染水の影響は原発の港湾内の0・3平方キロメートル範囲内で、完全にブロックされている」と説明したとの対比である。 何故日本のマスコミはこれを報じなかったか。
マスコミは自分達の方針と違うものは外す。
私は明治大学の方に説いた。
「米国のワシントンポストや、ニューヨークタイムズ等の新聞の質は日本の 読売新聞や、朝日新聞のはるかに上である。
しかし、今、米国国民は米国の新聞・テレビに対して23%しか信用していない。
彼らは補完する意味で別のニュースソースを持っている。
このことが先般のシリア攻撃を阻止した。
オバマ政権がマスコミをふる稼働させて必死に攻撃の支持を高めようとしたが反対が増すばかりである。2014年下院の全員が選挙を迎える。この中で、下院議員は圧倒的多数で反対に回ったのである」
話を日本に戻そう。
そして、異なる見解を排除する動きはマスコミだけではない。社会の至る所で起こり始めた。時に暴力の脅しも伴ってである。
放置すれば、マルティン・ニューメラー(ドイツプロテスタント教会のナチ化に反対し、1937年から1945年強制収容所に収容)の指摘する時代が日本にも来る。
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「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
私は共産主義者でなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった
私はユダヤ人などではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
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こうした中で、国民がいろいろな所で声をあげている。
(1)原発関連
浜岡原発阻止運動
官邸前デモ、日本各地で同種デモ、集会
(2)TPP関連
デモ
(3)「はだしのゲン」関連
開架式でない決定をした松江市教育委員会に対し、電話、FAX抗議で 松江市は方針を撤回
(4)ヘイトスピーチに対する反対運動
「ヘイトスピーチ」など差別的な動きへの反対を訴えるデモ行進が東京・新宿で22日実施。ツイッターなどでの呼びかけに呼応した約1200人が参加
(5)沖縄
オスプレー配備、辺野古移転反対運動
こうした運動のモデル的存在は浜岡原発阻止への動きだろう。
ここでは運動は成功している。
日本国民はまだ座視してはいない。
弾圧する力がますます増すか、国民側の抵抗する動きが抑制として働くか、
正念場の時期である。
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