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日米通算182勝を挙げた西武・石井一久投手(40)が24日、埼玉・所沢市内の球団事務所で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。速球とスライダーを武器にヤクルトと西武で計5度の日本一に爆笑会見貢献した左腕は野球解説者を務めながら、マネジメント契約を結んできた吉本興業に契約社員として入社し、サラリーマンに転身して第2の人生を歩むことを宣言。すでに入社試験をクリアして内定を得たことを告白した。
会見場に響いたのは泣き声ではなく、笑い声だった。引退会見の席で、石井はセカンドキャリアについて真顔で答えた。
「解説をしつつ、吉本興業に高卒採用があるので、契約社員で入ることにしました。スポーツ推薦で入るんですが、野球選手として甘やかされてきたので、自分をしかってくれる人もいた方がいい。4月1日、入社式に出ます」と宣言。希望の部署には「広報部に入りたい」と瞳を輝かせた。
すでに幹部面接をパスし、即戦力として期待されている。配属は東京支社。高卒のため、初任給は18歳の基準が適用される。新人研修ではビジネスマナーを特訓する。
91年ドラフト1位でヤクルト入団した石井は、野村克也監督の指導を受けて素質が開花。速球と切れ味鋭いスライダーを武器に、左のエースとして4度の日本一に貢献した。01年オフにはドジャースへ移籍し、メッツとの4年間でメジャー通算39勝を挙げるなど躍動。通算2000奪三振は、江夏豊を超える史上最速の達成スピードとなった。
現役引退は年末年始に決断した。年明け1月、米ハワイでの自主トレでは同部屋の岸、菊池に「今年は本当に辞める」と打ち明けた。今季は2軍暮らしが長引き、1軍では中継ぎで7試合に登板。0勝1敗、防御率6・75に終わった。「今でも勝ちたいという気持ちも、やれる気持ちもある。ただそこに向かうまでの準備に疲れた」と笑った。
日米で力投した22年間。「22年前は雄星が生まれた年と聞いて、そんなにやってんのか、そろそろ辞めないと」と振り返った。涙も、後悔もない。笑みをたたえながら、剛腕が現役生活に別れを告げた。
◆石井 一久(いしい・かずひさ)1973年9月9日、千葉県生まれ。40歳。東京学館浦安から91年ドラフト1位でヤクルト入団。98、00年には最多奪三振、00年には最優秀防御率のタイトルを獲得。01年オフにドジャースへ移籍。メッツとの4年間でメジャー通算39勝。06年にヤクルトへ復帰し、2年間プレー。07年オフにFA宣言し、西武に移籍。日米通算524試合に登板し、182勝137敗1セーブ、防御率3.80。185センチ、100キロ。左投左打。年俸1億9000万円。
(2013年9月25日06時00分 スポーツ報知)
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