【秋場所】大砂嵐、勝ち越し！外国出身力士スピード記録

　◆大相撲秋場所１０日目（２４日・両国国技館）　アフリカ大陸初の関取でエジプト出身の東十両４枚目・大砂嵐（２１）＝大嶽＝が同１４枚目・千代皇（２２）＝九重＝を寄り切り、勝ち越しを決めた。十両昇進から２場所連続での勝ち越しで来場所の新入幕へ前進。初土俵から所要１０場所で入幕すれば常幸龍の９場所に次ぐ史上２位、外国出身力士では琴欧洲の１１場所を抜き１位のスピード記録（幕下付け出しを除く）となる。

　名古屋場所で苦しんだラマダン（断食月）が８月上旬に終了。「調子は全然違う」と約１０キロ減った体重も１４６キロに戻った。場所前に腸の痛みを訴え、内視鏡検査を受けたが「今は体調もいい」と勝ち越しにつなげた。「まだ場所は終わってないから（幕内のことは）考えていない」。新入幕を確実にするためにも、残り５日を全力で突き進んでいく。