マンUダービー大惨敗… 「香川戦力外」と「新監督クビ」どっちが先?
【サッカー】
地元のライバルであるシティーの本拠地に乗り込んだユナイテッドは後半6分で0―4。するとモイーズ新監督はでくの坊と化した。
後半途中にMFヤングに代わってMFクレバリーを投入したが、控えのMF香川、FWエルナンデス、ナニはベンチに座ったまま。交代枠3人を使い切ることもなく、試合終盤のFWルーニーのFKによる1点でジ・エンド。消極的姿勢にユナイテッド系のメディア、サポーターから怒りの声が渦巻いた。
「0―0の2節チェルシー戦、0―1負けの3節リバプール戦もそうだったが、モイーズは強敵相手だとベンチでフリーズしてしまう。プレミアでの監督経験は豊富とはいえ、常勝軍団ユナイテッドを率いるプレッシャーでガチガチなのです。5節終了時で2勝1分け2敗の8位というのは、いつ監督更迭論が飛び出しても不思議ではない数字です」(サッカー記者)
<0-4でも出番なし>
次6節以降は14位のWBA、20位のサンダーランド、そして大健闘7位のサウサンプトンと楽な相手が続くが、中堅相手に勝ち点3を落とすようだとモイーズ新監督の立場は、いよいよ危うくなってしまう。今後3試合で1敗した時点で今季からコーチ兼任の39歳MFギグスが監督代行に就任するという噂が駆け巡っているところである。
モイーズ体制後、不遇をかこってリーグ戦5試合出番なしの香川にとっては、今のチームの低迷はプラスに働く――というのが一般的な見方だ。
モイーズ監督は攻撃的ポジションにヤング、バレンシアといったスピード&運動量系選手を重用してきたが、結果が出ないことで香川のような技巧派の起用に踏み切らざるを得ない状況に追い込まれるからである。
ところがモイーズが更迭されようが、このまま指揮を執り続けようが「香川はユナイテッドに居られなくなる」と現地サッカー関係者がこう続ける。
「モイーズは香川のことを“体力面もさることながら、あまりにも守備が下手過ぎる。本当はベンチにも置きたくない”と酷評。代行候補のギグスの場合、香川よりも18歳のテクニシャンMFヤヌザイ、戦術眼に秀でた生え抜きクレバリーを評価している。いずれにしても香川の居場所はない」 今後も香川の前にはイバラの道が続く――。