後継指名の雄星は号泣「結果で恩返ししたい」

引退会見を終え、ファンに囲まれながら引き揚げる石井 Photo By スポニチ

　石井から後継者に指名されていた西武・菊池は、１月のハワイ自主トレ中に同室だった岸とともに石井から引退の意思を伝えられていたが「きのうまで一緒にキャッチボールしていた。信じられないし実感がない」と惜しんだ。

　会見前に顔を合わせて握手、抱擁されると号泣。「一生の師匠。“何としても２桁しなきゃいけない年だぞ”と言われていた。結果で恩返ししたい」。左肩痛でリハビリ中の左腕は、あと１勝に迫る自身初の２桁勝利へ向け、今季中の１軍復帰登板を誓った。

　▼西武・鈴木葉留彦球団本部長　引退したいという本人の意思が強かった。ズルズルいくより、スパッと辞めるという本人の意思を尊重しました。

　▼渡辺監督　ご苦労さまでした。俺が監督になった１年目（０８年）から６年間一緒だった。一久が入団してくれて大きかったし、本当にありがとう。

　▼栗山　内に秘めた闘志をプレーに出せる数少ない人。０８年の日本シリーズでも勝負強く、救っていただいた。もう少し長く背中を見せてもらいたかったです。

　▼岸（今年１月のハワイ）自主トレ中に“引退します”と言われた後も、“まだやれるんじゃないですか”と話していた。１０歳以上差があるけど仲良くしていただいた。

　▼涌井（今年１月の）ハワイ自主トレで財布をなくして、みんなで街中を探し回ったのが思い出。マスコットのような人。カズさんが西武に来て、投手陣のさらなるまとまりが出たと思う。

　▼楽天・松井　メッツ時代はプライベートでもお世話になった。正直ビックリ。まだできると思うけど、本当にお疲れさまでした。

　▼ヤクルト・宮本　全盛期の頃は２ストライクになると三振を狙うと僕にサインを出し、ほぼ１００％で取っていた。精神的にずぶといというか、たくましかった。

　▼ヤクルト・伊藤投手コーチ（９７年に無安打無得点試合を達成した際に）３回くらいに来てノーヒットノーランをやっちゃうと言っていた。前年オフに一緒にリハビリをしていたので、ともに活躍できて良かった。

　▼ロッテ・川崎ブルペンコーチ　球も速く、ここ一番の勝負強さは凄かった。あれだけの成績を残したので、指導者で戻ってくるのでは…。

　▼ヤクルト・飯田外野守備走塁コーチ　あんな凄い投手を見たことがない。スライダーは超一流、後ろから見て打たれる気がしなかった。特に松井や高橋由とか好打者に打たれなかった。