引退会見に臨む西武・石井=西武ドーム内球団事務所 (撮影・中井誠)【拡大】
吉本興業には、昨年から学歴不問の中高生枠が作られた。石井は9月に幹部面接で合格し、2期生として内定をもらった。記者会見や取材の対応が主な仕事となる広報部を希望しており、来年4月1日の入社式に出席し、1-2カ月間の研修期間を経て配属部署が決まる見通しだ。何より処遇は一般高卒社員と同じという。野球解説の仕事を並行して行うが、純粋な給与という面からすれば1億9000万円の年俸が約300万円に大幅ダウン(!?)する計算だ。それでもフリーアナウンサーの夫人、木佐彩子さん(42)からは「次の人生も輝けるんだったらそこに野球がなくなってもいいんじゃない」と背中を押されたという。
「充実した野球人生だった。人生にいろいろなものを与えてくれたので恩返しできれば」。あっけらかんとした“天然キャラ”は健在。少年のようなキラキラした目で先を見た。(高橋かずみ)
(紙面から)