仰天引退会見！西武・石井「よしもと社員になる」

引退会見に臨む西武・石井＝西武ドーム内球団事務所　（撮影・中井誠）【拡大】

　冗談ではなかった。「吉本興業に入ることにしました」。石井のすっとんきょうな発言に、会見場内の報道陣はあ然となった。ところが、当の本人は大まじめで説明した。

　「ちょうど２２年前は（菊池）雄星が生まれた年と聞いて。そんなにやっているのかと思ったらそろそろやめなきゃなと。今後はしっかりネット裏から（解説者として）野球を見ることが５０％ぐらい。あとの５０％は吉本興業に入って野球だけじゃなく一般教養もしっかり学びたい」

　第２の人生として、選んだ先は何とあの吉本興業。契約社員として内定していることを明かすと、神妙なはずの会見場は爆笑の舞台に様変わりした。

　未練はない。日米通算２００勝まであと１８勝も「全く興味ない。今でも勝ちたいという気持ちがあるし、やれるという気持ちもある。ただそこに向かうまでの準備にちょっと疲れた」と本音を吐露。恵まれた環境でプレーするプロ野球界に身を委ねるよりも、あえて一般社会に飛び出し、会社の仕組み、言葉遣い、叱ってくれる上司を得ることが先決と考えた。社会の渦にもまれて活躍する人気ドラマ「半沢直樹」の道を選んだといっても過言ではない。

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