2013.9.25 05:07(3/3ページ)

CS消滅でケジメ…DeNA・中畑監督が辞意

1回、本塁打を放った梶谷を迎えるDeNA・中畑監督=甲子園(撮影・中川春佳)

1回、本塁打を放った梶谷を迎えるDeNA・中畑監督=甲子園(撮影・中川春佳)【拡大】

 2年契約の最終年。5年連続の最下位から逆襲を期した今季はブランコ(前中日)、モーガン(前ブルワーズ)らの加入で打線が強化された。591打点はセ・リーグ6球団でトップ。だが、一番の課題だった投手陣は際立った補強がなく、656失点でリーグ最下位に沈んだ。

 この日は先発の3年目右腕、加賀美が7回2失点と踏ん張ったが1-2の八回、山口が4失点と炎上。前日の中日戦(横浜)でも3-3の九回、ソーサが4失点した。負の連鎖に頭を抱えるしかなかった。

 それまで進退に言及することはなかったが、8年連続のBクラスが決定。来年の雪辱について聞かれた指揮官は「私の中ではまったく逆。キチッと責任を取らなければいけないと思っている。その心の中と残った試合はまったく別。(残りの試合を)全力で戦い、先のことはまったく考えていません」と退路を断つ考えを断言した。

 ただ、シーズン終盤まで3位争いに加わったことは紛れもない事実。監督人事を担う高田繁ゼネラルマネジャー(68)は今回、チームに帯同していないが、「CSに出たとかそれだけの問題ではない」と話しており、順位にとらわれない姿勢を見せる。仕事で海外滞在中の春田真オーナー(44)は「決めるのは僕ではない」と高田GMの考えを尊重する構えだ。慰留に全力を挙げるとみられる球団側と中畑監督とが、今後どんな話し合いを持つのか。DeNAが風雲急を告げてきた。

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(紙面から)