MMDがスムーズに動かない!モデルを複数表示させようとするとMMDが落ちる!大きいステージとか無理!エフェクトの表示すら出来ない!と、自分のいま使用しているPCがMMDで遊ぶのに適さない方。
これからMMD用にPCを新調しようと思っているなら、必ず押さえておきたいのは
「グラフィックボード」(ビデオカード、ビデオボード、グラフィックカードとも言ったりします)を強化する、という点です。グラボ強化必須!
MMDの表示は、グラフィックボードの性能にかなり依存しているからです。
グラフィックボードにはいくつか種類があるのですが、できれば「NVIDIA GeForce」という方を選んでください。「RADEON」じゃない方。MMDやエフェクトの開発をされている方々が使用しているPCのグラボが、ほぼ「NVIDIA GeForce」だからです。
「RADEON」でも問題なく動作はしますが、エフェクトなどでいくつか「RADEON」では使えないものもあります。
絶対とはいいませんが、どちらかと言えば「NVIDIA GeForce」を選んだ方が良いでしょう。
ちなみに、ノートパソコンを使用している方。ノートには基本的に「グラボ」は搭載されていません。ノートにはグラボの代わりをするオンボードというやつが載っかっています。正直、機能はグラボより劣りますし、マシンパワーの関係で、動画出力の際もデスクトップよりはスイスイ行かない部分もあります。
とは言え、ノートで素晴らしいMMD作品を投稿されている方もいらっしゃるので、絶対デスクトップじゃなくちゃダメ!ということはありません。とりあえずノートで色々慣れてから、どうしてももっと色々やりたい!という場合は、グラボを強化したデスクトップを購入することをおすすめします。
BTOで購入すれば、結構安く買えます(BTOがわからない人は検索してみてください)。よくわからない時は、3Dゲーム用のPCを購入すればいいんじゃないかと思います。
BTOのゲームパソコン(ゲーミングパソコンとか言ったりします)が購入できる有名どころは↓
●
●グラフィックボードの性能に関しては、こちらなども参考に
グラフィックボードの性能比較表2013年版(デスクトップGPU向け)(一昔前のデジタル世代)
ちなみに、私が今使用しているのはGeforce GTX 660 tiです。
グラボを増強して、メモリも8GB~32GBくらいにして、HDDは2TB以上あるといいなあ…とかやっていくと
飽くまで私の印象ですが、本体のみで、最安で7~8万弱も突っ込めば、MMDをやるにはまあ困りません。
(※それ以下のコースだと、一気にグラボが貧弱になってエフェクトが苦しくなります)
私の使ってるのは14万くらい。重いエフェクトをバンバン乗っけてもほぼ平気。
20万以上だともう好きにしてって感じです。
ご自身の予算と相談して、決めましょう。
※注※
・上でおすすめしているPCは、MMDが快適に操作できるということだけを念頭に置いて選んでいます。それ以外で必要な機能がある場合は、気を付けて選択してください。ブルーレイドライブが欲しいー、とかOfficeはどうしても要るー、とかになるとその分はカスタマイズで付けることになります。
MMDで遊ぶのに、上のような高スペックのPCが必要となるのは
→MME(エフェクト)をたくさん使って、カッコイイ動画を作りたい!
→モデルを何体も読み込んだり、大きくて重いステージも使って、スムーズに作業したい!
という方向けです(特にMME)。
「モーショントレースしたい。そんなに手のかかった動画とか作らない…」
「モデリングしたい。動画を作るよりそっち」
という方は、ここまで高スペックにする必要はありません。
特に、よく聞かれるのですが、モデリングするだけならそれほど高いスペックは必要ないです。ノートで作業して特に問題ない、というモデラーさんも多数。
現在の私のスペックは
i7-3770K CPU@3.50GHz
メモリ:16GB
グラボ:GeForce GTX 660ti
HDD:2TB
OS:Windows7 Professional(64bit)
きしめん数値:250~270くらい
※参考までに、昔の私の製作環境もあげておきます。
●MMDをはじめた当初
Macだったので、HDD/250GBのうち、たった32GBだけを使用してBootCampでWindows環境を構築し、そこでやっていた。
CPU:Intel Core 2 Duo 2.0GHz
メモリ:3G
グラボ:Radeon HD 2400XT(128MB)
OS:WindowsXP Home Edition(32bit)
MMDのver:5.22a
きしめんfps値:8
重たいモデルは読み込むとMMDが強制終了する上にまともに表示されませんでしたが、軽いモデルなら問題なく扱えました。MMEはその頃まだありませんでした。出力した画質もまあまあ。
その環境で一ヶ月モーショントレスして、MMDで初めてあげた動画がこれ。
拙い作品ですが、MMDはじめて一ヶ月でも、モーショントレスしてこのくらいは出来るよという基準に。
●その次
MMD用と割り切ってWindows機をBTOで購入。3Dゲームやるならこれ!みたいなコースでカスタマイズ。
CPU:i7 CPU870@2.93GHz
メモリ:4G→8Gに増設したら、Avi書き出しが高速になりました。
グラボ:GeForce GTX465(1024MB)
HDD:2TB
OS:Windows7 Professional(64bit)
MMDのver:7.08→7.25と7.39を併用 pmxモデル使用時のみ7.39
きしめんfps値:170~180
この時は、MMD上ならどんなステージどんなモデルどんなエフェクトも読み込みにほぼ問題なく、MMD上で再生してもカクカクしませんでした。
当時、最もモデルとステージとエフェクトを読み込んでいる動画はこれ。
モデル8人(同キャラ含む)ステージ3つ、スカイドーム2つ、エフェクト:GodRay・SSAO・DOF・ColorController_hsb・Diffusion7・MotionBlur・KiraKira_v1・LightBloom・moemoe・ObjectLuminous・OL_AfterGlow・PostFog・TexSnowLite
以上全てを一つのファイルに読み込んでいますが、MMD操作・再生上はまったくカクつくことはなく、サクサク動きます。重さも感じません。(pmmファイルを開く時だけ三十秒くらいかかるかな?)
ただし、こちらの動画。モデルを28人読み込んで踊らせているもの。
MMEは未使用ですが、これはさすがに重いです。MMD上で再生する時、物理演算を切らないとコマ送りになってしまいます。編集時は常に物理を切って作業(それでも再生すると、ややコマ送り風味に)、出力時のみ物理オンにします。
なによりモデルの人数がネックなのでしょう。これ以上人数を増やすと、物理を切っても完全にコマ送り再生になります。pmmファイルを開く時は2分くらいかかります。
以上で紹介した動画3本、いずれもMMDのみで出力したもので、動画編集ソフトは一切使用していません。「ココロ」はモデルやステージの表示非表示切り替えを駆使して製作しています(動画編集ソフトを使った方が、たぶん楽に作れる気がしますが…)。
ついでにノートパソコンでの再生チェックも。
ほぼインターネット閲覧くらいしか使用しないノートパソコンを一台所持しているのですが、そちらでの動作はこんな感じ。
富士通FMV AH700/AN
CPU:i5-450M(2.40GHz)
メモリ:4G
グラボ:なし オンボード Intel® HD Graphics
HDD:500GB
OS:Windows7 Home Premium (64bit)
MMDのver:7.39
きしめんfps値:25~30
スペックはそう低くないように見えますが、オンボのせいかfpsは大幅に低下。画面表示も、アンチエイリアスがオフになっているような残念画質です。
試しに上の「ココロ」のファイルを再生してみましたが、若干コマ送り風味になり、いくつかのエフェクトは表示されていない感じ。
aviファイルを出力しようとしたら、(デスクトップに比べて)超スロー出力な上に、途中で止まりました…(^^;)
製作環境は人それぞれなので、十分使えるのに無理して新しいPCを買うことはないと思いますが、さすがに起動できない、モデルを動かすのにも動作が重くてイライラする…となるとなかなか作業も続け辛いと思いますので、お財布に余裕があり、どうしてもMMDやりたい!ということであれば、買い替えをおすすめします!(^^)