9月ドイツIfo景況感、5カ月連続で上昇-ユーロ圏回復で
9月24日(ブルームバーグ):ドイツのIfo経済研究所がまとめた9月の独企業景況感指数は5カ月連続で前月比上昇となった。最大の貿易パートナーであるユーロ圏の景気回復が持続している兆候が、景況感を支えているとみられる。
Ifo経済研が24日発表した企業景況感指数 は107.7と、8月の107.6(改定前=107.5)を上回った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト43人の予想中央値は108.0だった。
ユーロ圏が過去最長のリセッション(景気後退)から脱却したことに加え、20年ぶり低水準に近い国内失業率からもドイツ経済は恩恵を受けている。22日の連邦議会選挙では、メルケル首相の3期目続投が確実となった。連立相手だった自由民主党(FDP)が議席を得られなかったため、最大野党の社会民主党(SPD)を含む新しいパートナー探しが始まっている。
ベレンベルク銀行のシニアエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏(ロンドン在勤)は「ドイツ経済は成長しているものの、急成長の段階ではない」とし、「国内での論争は中道左派の方向に向かいつつあり、これからは公正さが一段と注目され、恐らく増税があったり支出がやや増える状況になるだろう。短期的には政府支出の増加は成長への追い風となる」と語った。
Ifo経済研によれば、9月の現状指数は111.4と、前月の112.0から低下。期待指数は104.2と、前月(103.3)を上回った。
原題:German Business Confidence Rises for Fifth Month onRecovery (1)(抜粋)Germany Ifo Business Confidence for September: Summary (Table)(抜粋)
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更新日時: 2013/09/24 18:03 JST